トレンド

ココが凄いよ!日本のSaaS【1】:SaaS上場企業の成長維持率の高さと、ARR 100億円超えの成長戦略のヒント

米国のインフレ懸念や利上げによる景気減速の予想から、新興株式市場は大きな調整局面を迎えています。しかし、SaaS企業のファンダメンタルズに目を向けると、ここ数年の成長モメンタムは維持されています。それは日本でも同様です。国内SaaS上場企業の直近の決算状況では、6社がARR100億円を超えています。かつては「大台」と言われていたARR100億円、その活況ぶりがうかがえます。本記事では、定量的なデータから国内SaaS企業の「ココが凄い!」というポイントに着目し、これからARR100億円を目指すスタートアップへ向けた「成長戦略のヒント」を示していきます。
マネージメント

「初期のカルチャー負債の返済は、本当に難しい」創業期のバリューの役割 〜株式会社フライル CEO 財部優一、COO 相羽輝〜

アーリーフェーズのスタートアップは、事業の成長を最優先にするあまり、組織の成長を後回しにしてしまうことも珍しくない。でも、組織は「人」がいてこそ成り立つ。そして事業も「人」がいてこそ、未来ある成長が望めると言えるでしょう。プロダクトマネジメント業務を効率化するツール「Flyle」を展開するフライルを創業したCEO 財部氏、COO 相羽氏、CTO 荒井氏は、創業時からOKRの設定やミッション、ビジョン、バリューを組織に浸透させることに注力しています。これは、0→1のスタートアップには珍しいことですが、その背景には、ユーザベースやZUUなどで活躍してきた彼ら自身のこれまでの経験があるようです。アーリーフェーズの段階で、彼らがMVVやOKRにこだわりを強く持ったのはなぜなのか。バリューの設定プロセスや浸透プロセス、そしてプロダクト・ドリブンな組織の作り方について、ディスカッションしました。
キャリア

来たれSIer人材!SaaSの世界へ飛び込む前に読んでおきたい“強みの整理”〜SUPER STUDIO COO・花岡宏明

いま、SaaSスタートアップにSler出身者が転職するケースが増えています。システムを司る意味では共通点もあれば、両者には大きな違いもあり、それが不安感にもつながっているようです。そこでALL STAR SAAS FUNDでは、SIerでの経験やスキルが生かされる場としてSaaSスタートアップが十分にあり得ることを見るべく、元Slerの経験を持ち、現在は法人向けECプラットフォーム「ecforce」の提供を軸にEC/D2Cのトータルソリューション企業として飛躍を続ける株式会社SUPER STUDIOのCOO・花岡宏明さんにお話を伺いました。花岡さんは大学卒業後、新卒でNTTデータに就職。大手金融系サービスのプロジェクトマネージャーを経験し、SEとして約4年の実務経験を持ちます。