湊さんのnoteからALL STAR SAAS BLOGにお引っ越しした「SaaS Weekly」記念すべき第1回目の投稿です!
国内
量子コンピュータ向けソフトウェアQnaSys シリーズBで12.4億円調達
量子コンピュータ向けソフトウェア開発のQunaSys、約12億円調達で海外展開加速へ | Techable(テッカブル)
量子コンピュータ向け量子計算クラウドサービス「Qamuy」は、量子化学計算を簡単に実行できるサービスであり、三菱ケミカルや住友金属鉱山などが活用。JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、ANRI、HPCシステムズ株式会社、Global Brain、国立研究開発法人科学技術振興機構 出資型新事業創出支援プログラム、新生企業投資、日本ゼオン株式会社、合同会社富士通ベンチャーズファンド、三菱UFJキャピタルを引受先とする第三者割当増資により調達。今回の調達を機に海外での事業展開をさらに加速させる方針。
金融教育Fintech ABCash シリーズCで約12億円調達
金融教育FinTechのABCash、シリーズCラウンドで約12億円の資金調達を実施。テクノロジー・データを活用して「金融教育」の推進強化。
金融教育FinTechサービス「ABCash(個人向けお金のパーソナルトレーニングサービス」「ABCare(法人向けお金の福利厚生サービス)」を提供。三菱UFJイノベーション・パートナーズ、SBIインベストメント、Aflac Ventures LLC、SV-FINTECH Fund、Hamagin DG Innovation Fund、マネックスグループ、FFGベンチャービジネスパートナーズを引受先とした第三者割当増資にて調達。今回の調達は、データ・テクノロジーの活用強化、ブランディング強化、FinTechサービス拡大が目的。
動画を使ったOJTシステム ClipLine シリーズEで16.5億円調達
動画によるスタッフ教育SaaS「ClipLine」、16.5億円を調達しシリーズEをクローズ--累計調達額は31.5億円に
動画を使ったクラウド OJT システムを提供。2021年12月末時点で約15,000店舗、42万人が利用。吉野家、SOMPOケアホールディングス、ガリバーなど幅広い業界に導入。MPower Partners Fund、Axiom Asia などが参加し、エクステンションラウンドを実施。今回の調達では機能を拡張させ、より経営に寄り添うサービスへ進化させる方針。「店長・ミドルマネジャー支援」機能の強化および導入促進に注力。またマーケティング施策および人材獲得による組織体制の強化も並行して実施。
海外
AI強化型ノーコードアプリ開発SaaS Builder.ai シリーズCで$100M調達
Builder.ai raises $100M Series C led by Insight Partners to scale up its software automation
イギリス・ロンドン発のBuilder.aiは、アプリの開発経験が無くても、AIが自動で作り方をレコメンドしてくれるノーコードアプリ開発支援SaaS。従来のスクラッチ開発より、期間は6倍速く、70%安くアプリ作成ができる。コロナ禍の2020年にECやデリバリーなどのプレパッケージアプリを提供してから、売上は急成長。売上は1年で3.3倍に急成長。今回のシリーズCはInsight Partnersがリード。
法人カード・支出管理SaaS Yokoy1 シリーズBで$80M調達
Sequoia leads $80 million funding round for Swiss expense management start-up Yokoy
スイス・チューリッヒ発のYokoyは、エンタープライズに特化した法人カード発行、請求書処理、支出管理を提供するSaaS。SMB特化では、法人カード・支出管理SaaS系プレイヤーはBREXやRampなどが注目を浴びる一方、エンタープライズ特化のYokoyの競合は、SAPやCoupa。AIを活用した支出管理プロセスの自動化に強みを持つ。今回のシリーズBは、Sequoia Capitalがリード。バリュエーションは$500M越え。
戦略的CFOを支援する財務分析・プランニングSaaS Mosaic シリーズBで$25M調達
Palantir卒業生が2019年に創業したMosaicは、企業の財務部門向けにERPやCRMと連携してリアルタイムで財務分析や予測を支援する「ストラテジック・ファイナンス・プラットフォーム」を提供。分析結果や予測を経営陣や取締役会にシームレスに共有することが可能。現在CFOが担う業務の80%はアナログなため、これを自動化することでCFOが戦略的な業務に集中することをサポート。昨年はARR 4倍、テクノロジー企業を中心に導入企業数も3.5倍に増加。本シリーズBは、Palantir創業者Peter Thiel率いるFounders Fundがリード。
Late-stage software startups might be in the most valuation trouble
TechCrunch「Late-stage software startups might be in the most valuation trouble」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
昨年の米SaaSスタートアップへの投資過熱とマルチプル急落の影響に関する記事。Silicon Valley Bankのデータによると、2021年の未上場SaaSの売上マルチプルは、シード 13.2x、シリーズA 17.3x、シリーズB 21.7x、シリーズC 27.7xと、ステージが上がるとマルチプルが上がる傾向があります。シリーズCのみ明確な上昇トレンドがあり、シリーズD以降のレイターでは、さらに高いマルチプルだと指摘しています。では、レイターステージのSaaSの資金調達はどんな状況でしょうか?結論、現時点ではあまり影響はみられないとのことです。2022年Q1のダウン/フラットラウンドは過去4年で最低です。しかしIPOが凍結されている現状を踏まえると、人員削減によるキャッシュ保全とベンチャーデットによる調達が増えると記事では予測しています。
Is it time to start worrying about startup layoffs?
TechCrunch「Is it time to start worrying about startup layoffs?」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
米国は上場マーケットの冷え込みから、グロース株のマルチプルは急落し、IPOマーケットも凍結されている。本記事では、HyperscienceやGoPuffなど、連日ヘッドラインをにぎわす米国で起こっているスタートアップでの人員解雇の波について解説している。人員整理は必ずしもネガティブな話ではない。事業の酸素とも言えるキャッシュを保全し、ランウェイを伸ばすには必要な経営判断だ。投資家もキャッシュ保全ばかりを気にしている訳ではない。現在の市場環境では、肥大化した従業員を削減し、プロダクト開発やGTMへの継続的な成長投資を期待している。一方日本の現状は、マーケットの環境は関係なく、流入する資金量に対して、スタートアップへの人材流入がそもそもバブルと言えるほど増えていないので、引き続き人材需要は底堅い状態だと思います。
How to Ensure Your First 2 Sales Reps Actually Work Out | SaaStr
SaaStr「How to Ensure Your First 2 Sales Reps Actually Work Out」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
米SaaS特化VCのJason Lemkinが、SaaSスタートアップが最初のセールスを採用する時に見るべきポイントを解説する記事。
- この人から何かを買いたいと思うか? 自分が、これから採用するセールスから「買いたい」と思えないのであれば信頼できていない証拠。権限移譲が上手くいくはずがない。
- 少なくとも18〜24ヶ月のセールスQuotaの経験。セールスの目標をそもそも設定したことがなかったり、設定した目標の達成経験がなかったりする場合、セールス経験が不足していると考えた方が良い。
- ボーナスポイント:前職のプロダクトの方が売りづらいか? 上記2つのポイントに加えて、「前職のプロダクトの方が売ることに対する難易度が高い」という条件を満たすと、成功する確率はさらに上がる。
SFAを活用してSaaSのマーケティングからセールスまでのデータを一元管理。KPIのリアルタイム監視を可能に。|花岡宏明|note
花岡宏明氏「SFAを活用してSaaSのマーケティングからセールスまでのデータを一元管理。KPIのリアルタイム監視を可能に。」の一部を紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
SUPER STUDIO 花岡さんのSFAでマーケ〜セールスまでのKPI設計をどのように構築しモニタリングしたかについての実践録。
- KPI達成をハックさせない仕組みとして、「副KPI」を設定。例:マーケティングチームの主KPIにはリード数、量だけでなく質にも目を向けるため、副KPIに、案件数を設定。
- KPIの矛盾はカルチャーで埋める。1つのプロジェクトとして共通認識を持ち、互いの業務理解を促進していく。
- 手動入力漏れを監視するアラートダッシュボードの作成や、オブジェクトを正規化しすぎないことなど、運用上のTipsを細かく解説。
From Agency to SaaS Startup: 5 Lessons for Making the Transition
Gary Gaspar氏「From Agency to SaaS Startup: 5 Lessons for Making the Transition」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
サービス提供からSaaSプロダクト提供へビジネスモデルを変えた起業家が提示する5つのレッスン。少し古い記事だが、SaaS立ち上げの参考になるポイントがあるので、シェア。
- お客さまの "ペイン" に共感できるか?:お客さまが感じているペインに刺さるプロダクトを提供することは当然。加えて「自分達も同じくらいペインに共感しているか」を確認する。その痛みがわかると、プロダクトの細かい部分への配慮、お客さまに対する同情、マーケティングのクリアなビジョンが描ける。
- (他のサービスと並行してSaaSプロダクトを開発する場合)サイドプロジェクトとして扱わない:自ら立ち上げるもの(=SaaSのプロダクトやビジネスモデル)をまるでお客さまのように扱い、それが成功するために100%の時間を割く。
- トラフィックを生み出す:コンテンツマーケティングに注力するなど、市場にアイデアを投げかけ、どの市場に刺さるか検証し、学習し続ける。とにかく多くのトラフィックが生み出せるように働きかけ、市場理解に務める。
- Day1からお金を取る:お金が取れるということは、プロダクトが本当にペインを解決しているという証拠。そして自信にもつながるので、お客さまから対価を頂戴することに尽力する。
- 利用者の声を追いかける:プロダクトに対してお金を投じたいと思うお客さま(もしくはその候補)の声と、そうではない声を見極める。プロダクトに対してフィードバックをしてくれる人たちがいたとしても、その声を見極めるために「どれだけプロダクトを実際に使いたいか(もしくは使っているか)」を確認し、それが実ユーザーの声なのか、まだプロダクトを使っていないユーザー候補の声なのかを整理し、分析する。気をつけるべきは、プロダクトを利用しているユーザーほど、(プロダクトの利用に夢中になって)声が上がってこない可能性があるので、彼らの声集めに奔走する。