国内
モビリティSaaS 「Park Direct」を運営するニーリーが総額19.4億円を資金調達
モビリティSaaS「パークダイレクト」を運営するニーリーがSBIインベストメント、スパークス・グループ(未来創生3号ファンド)、三菱UFJキャピタル他4社を割当先とする総額19.4億円の資金調達を実施
駐車場のオンライン契約を実現するサービスを提供。SBIインベストメント株式会社、スパークス・グループ株式会社(未来創生3号ファンド)、三菱UFJキャピタル株式会社、新明和工業株式会社、横浜キャピタル株式会社、静岡キャピタル株式会社、小僧com株式会社を割当先とする調達を実施。
アンチパターン シードラウンドで9,200万円の資金調達
日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ 株式会社アンチパターンがシードラウンドにて9,200万円の資金調達を実施
ソフトウェア開発支援SaaSなどを提供。内製化が必要かどうかの診断や、アクションプランの策定、プロトタイピング・開発・人材採用・運用までをトータルサポート。エンジェル投資家等から調達。
契約業務クラウドサービスHubbleシリーズAで総額約6.5億円を資金調達
契約業務クラウドサービスを展開するHubble、シリーズAラウンドで総額約6.5億円を資金調達
契約業務クラウドサービスを展開。SlackやTeams、クラウドサインなどと連携しながら、契約業務のワークフローを効率化し、契約書締結までのコラボレーションを最速化する。DNX Venturesをリード投資家として、既存投資家であるArchetype Ventures、マネーフォワードに加え、新たに米国セールスフォース・ドットコムの投資部門であるSalesforce Venturesを引受先とした第三者割当増資で調達。
海外
ITガジェットのサブスクレンタル Grover シリーズCで$330Mを調達
Grover Lands $330M In Equity And Debt For Gadget Subscriptions
ドイツ発のGroverは、個人または企業がMacBook AirやiPadなどのITガジェットをサブスクでレンタルできるプラットフォーム。顧客価値は、気軽に安価で使えることや廃棄削減による環境への低負荷がポイント。Energy Impact Partnersがリード。調達額$330Mの内、$220Mは融資での調達。
グローバルワークフォース管理SaaS Remote シリーズCで$300Mを調達
Remoteは世界に分散するリモート人材の給与計算、福利厚生、税務などをシームレスに行う支援を行うSaaS。昨年の売上は13倍に急拡大。SoftBank Vision Fund 2がリード。既存投資家のSequoia CapitalやAccelも追加投資。バリュエーションは$3B超。
クリエーター特化EC構築支援SaaS SamCart シリーズBで$82Mを調達
eCommerce Platform SamCart Raises $82M in Series B
SamCartはカウンセラーやライターなどのクリエーターが簡単にサブスク型ECサービスを始める支援を行うSaaS。現在までに3万事業者、総額$2.2Bの取引を支援。Eldridgeがリード。
ESG時代のカーボン会計SaaS Sweep シリーズBで$72Mを調達
Sweep raises $73m as interest in carbon accounting surges
フランス発のSweepは、大企業向けにScope 3排出の測定を支援するSaaS。カーボン会計は、環境配慮型Fintechとして世界のVCから熱い注目を受けている。Coatueがリード。
Fintech提供インフラSaaS Fidel API シリーズBで$65Mを調達
イギリス発のFidel APIは、大企業からスタートアップまでアプリに安全な決済FintechをAPI経由で簡単に導入できるSaaS。2018年から売上3倍、発行カード枚数4倍を毎年連続で達成。Bain Capital Venturesがリード。
不屈の起業家 UiPath CEO ダニエル・ダインズの4つの教訓
Bessemer Venture Partners「From underdog to decacorn: The remarkable career of Daniel Dines, CEO of UiPath」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
東欧ルーマニア発RPAの巨人UiPathの創業者ダニエル・ダインズに関するBessemer Venture Partnersの記事。作家志望だった少年は、共産主義による経済の停滞と両親の離婚で、18歳から自分で生計を立てざるを得ない、決して恵まれてるとは言えない境遇でした。ルーマニアで起業してからも失敗と苦労の連続。それを乗り越えて「グローバルに展開する1兆円企業のCEO」という現在の地位を築き上げています。日本より経済規模の小さいルーマニアから世界へ挑戦した彼の教訓は、日本の起業家の方にも刺激になると思います。
- ピボットと失敗が優れたCEOを育てる:UiPathは外注事業や消費財事業など数多のピボットを繰り返し、ARR 0から6,000万円まで8年かかっています。この曲がり道ばかりの経験が現在のCEOとしての礎になっていると彼は言います。
- 大きな成果を目指すなら早期にグローバル展開せよ:大ヒットする事業を作るには、米国の市場開拓を完璧にし、世界に進出すべきだと彼は言います。それには異文化理解や良いリーダー人材など多くの苦労がありました。しかしUiPathのいまの急成長は、米国、そしてグローバル展開の努力なしには達成できません。
- 過去の意思決定に固執するな:リーダーは常に目を光らせ、直ちに戦略変更できるようにすべき。それには意思決定をしてデータを蓄積し、また新しいデータを得たら新たな意思決定をすることを繰り返すことで、加速度的によりよい意思決定をできるようになると彼は言います。
- 大物に臆せず自分を信じろ:UiPathは先に上場していたBlue Prismや、欧州市場でも20-50倍巨大だったAutomationなど、自分より大きな敵と常に戦ってきました。彼曰く「自分より大きな相手にひるむな。考え過ぎず、自分を信じれば正しいことができる。いまやUiPathの時価総額はBlue Prismの15倍になった。」
年度成長率102%ARR 1500億円を突破!クラウドデータプラットフォーム「Snowflake」からみる5つのポイント
SaaStr「5 Interesting Learnings from Snowflake at $1.5 Billion in ARR」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
米SaaS特化VCのJason Lemkinが、クラウドデータプラットフォーム「Snowflake」の急成長を後押しした5つのポイントを解説する記事。
- インフラやデータの分野はなかなか粗利率を高くするのが難しいと言われている中、粗利を58%(2019年)から75%(2020年)までの改善を実現
- NRR(売上継続率)が今の規模でも178%という高水準。前年の168%から増加している
- ACV(年間契約金額)1億円以上のお客様が年度139%増とARR高成長の大きな要因になっている
- フリーキャッシュフローが今年初めて黒転。ARR 1000億円超えるまでもかなり先行投資を続けてきた
- 従業員が4000人。半分がセールス&マーケ人員
- 上記5つのポイントに加え、顧客満足度とロイヤリティを数値化したNPSも68という高い数値だった
SaaSプライシングの教科書【決定版】
高橋 嘉尋氏「SaaSプライシングの教科書【決定版】」の一部を紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
プライシングはSaaSビジネスにおいて非常に重要。とくにシリーズA以降に真剣に考えるべき観点となります。プライシングスタジオの高橋さんのnoteは理論的、かつ実践例をベースに非常に明確に解説をされています。
- 価格設定によるマネタイズを1%向上させると利益率は12%も改善する。これはリテンションの約2倍、顧客獲得の約4倍の利益率改善効果がある
- 適正価格を算定する(PSM分析・EVC Analysis・Split Testing Pricing)についても解説
- 価格変更を顧客に伝える際に大切なことは、価格変更に対するネガティブな印象を最小化すること
- PSM分析単独で価格を決めれるわけではなく、「顧客セグメンテーション」と「質的インタビュー」を組み合わせることが大切
リクルートCEO出木場さんと話して感じたこと
Ichiro Shoda氏「リクルートCEO出木場さんと話して感じたこと」の一部を紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
HERP代表取締役CEO 庄田 一郎さんによるnote。リクルートホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO 出木場 久征と会話された内容がまとまっています。
- 上場の先に待ち受けていることへの覚悟と意識はあるか?を問い続ける。高い山を目指せているか、どこまでいけるか、考える続ける必要がある。
- 日本には、海外から常に何かを学ぼうとする人が圧倒的に少ないことや複数回の起業を通じて大きな山を登っているという人が少ないこと、目線を高めるコミュニティが少ないことの課題がある。一方で、事業上の目標を達成する合理性だけではなく、仲間を大切にしていく良さもある。
- アメリカのスタートアップ経営者は、創業時から大きなプラットフォームに乗るのか、それともプラットフォームになるのかを意思決定した上で会社をスタートする。そして、起業家は、企業を作ること・育てること・より大きな山を登ることそれぞれの状況に応じて、役割を変える。それを後押しするのが、最適なタイミングで交代をすることを称賛する文化である。
- 上記に加えて、どこまで世界を変えられるか、その一点から合理的な意思決定を行っていくのが特徴である。