国内
コーポレートガバナンスSaaS KiteRa、総額約14億円を調達
コーポレートガバナンスの強化をサポートするSaaS「KiteRa(キテラ)」、総額約14億円の資金調達を実施|新領域への挑戦に向けて
社内規程類の作成、運用そして行政への電子申請といった一連の業務プロセスをクラウド上で効率化。2022年2月時点で800社以上の社労士事務所が導入。XTech Venturesをリード投資家とし、三井住友海上キャピタル、DIMENSION、及び新規引受先としてSansan、みずほキャピタルを迎え第三者割当増資を実施。
データ活用SaaS DATAFLUCT、シリーズBで総額11億円を調達
DATAFLUCT、シリーズBラウンドで11億円の資金調達を実施
あらゆるビッグデータをカタログ化できるデータレイク/データウェアハウス『AirLake(エアーレイク)』を通して、さまざまな領域のサービスやプラットフォーム構築を支援。国分グループ本社、竹中工務店、東芝デジタルソリューションズなどの事業会社を引受先とした第三者割当増資を実施。東京大学エッジキャピタルパートナーズがリード。
CO₂排出量管理クラウド「アスゼロ」を展開するアスエネ、シリーズ Bで総額18億調達
再エネ100%、電力の地産地消、コスト削減を可能にするクリーン電力サービスと、CO₂ 排出量を見える化しカーボンオフセットを可能にするクラウドサービスを提供。新規投資家としてシンガポール政府傘下の投資会社であるパビリオンキャピタル、GMO VenturePartners、アジアのPE FundのAxiom Asiaに加えて、既存投資家のインキュベイトファンド、STRIVE、環境エネルギー投資を第三者割当増資の引受先として調達。
海外
マルチECプラットフォーム上の商品データ管理SaaS Salsify、シリーズFで$200M調達
Salsify secures $200M as the boom in e-commerce catapults its valuation to $2B
Salsifyは、AmazonやWalmart.comなど複数のECプラットフォームで販売する消費財・ブランド企業向けに、在庫や商品情報を一元管理するSaaSを提供するスタートアップ。コカ・コーラやクラフト・ハインツなど大手消費財メーカーを中心に1,200社が導入。2021年のARRは130億円($110M)越え。TPGがリード投資家。バリュエーションは$2B。
コールセンター対応の顧客満足度を向上するAI×SaaS Observe.AI、シリーズCで$125M調達
Observe.ai raises $125M, adding Zoom as an investor, to supercharge the contact center market
Observe.AIは、自然言語処理(NLP)で人間のエージェントと顧客との間の会話を分析し、顧客満足度を向上するコーチングを行うAIをSaaSで提供するスタートアップ。情報通信大手や多国籍企業が主な顧客。今年3月のMRRは+150%成長。本ラウンドはリード投資家のSoftbank Vision Fundに加え、戦略投資家としてビデオ会議SaaS大手 Zoomなども参加。
ARR 10億円越えで資金調達を成功させる4つのポイント
Bessemer Venture Partners「Scaling from $1 to $10 million ARR」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
米国屈指のSaaS VC Bessemer Venture Partnersによる解説した記事。ARR $1-10Mの成長を達成したSaaSがシリーズB以降の資金調達を成功させるために重要な4つのポイント(プロダクト、GTM戦略、ファイナンス、チーム)について解説している。詳細スライド(こちら)には目標とすべきKPIと数値目標も記載されているので、ご参照下さい。
プロダクト
- 初期のターゲット顧客でのプロダクトビジョンの証明ができていること
- 自然にアップセルの機会が見つけられていること
- 新プロダクトが将来的なプラットフォーム化のカギになっていること
重要KPI:グロスリテンション、NRR、プロダクトのノーススター
GTM戦略
- 営業プロセスの型化が検証できていること
- 営業とマーケティングの増員に向けた学習曲線が見えてること
- カスタマーサクセスが形式化されていること
重要KPI:ARR成長率、CAC Payback、LTV/CAC、粗利率
ファイナンス
- マイルストンに到達するランウェイが明示されていること
- ARR成長率に再現性・耐性があること
- 成長性と収益性がバランスされていること
重要KPI:グロース耐性値、成長効率スコア、FCFマージン
チーム
- 領域でのチームの強みと弱みを把握していること
- 採用すべき幹部人材の優先順位付けができていること
- Chief People OfficerやVP of Peopleの採用できていること
重要KPI:R&D、S&M、G&Aの売上対比
ガートナー、2022年の世界のIT投資額は550兆円に達すると予測
Gartner「Gartner Forecasts Worldwide IT Spending to Reach $4.4 Trillion in 2022」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
SaaSを含む世界のIT投資額は引き続き成長が続くと予想されている。SaaS市場の勢いはまだ止まらない。主なポイントとしては
- 2023年のビジネス・ソフトウェア支出の加速を予測しており、2022年の9.8%から11.8%成長へと拡大。
- この2023年の予測は、2021年10月だけでなく、2021年4月からも上方修正されている。
- ソフトウェアとSaaSの成長が圧倒的に速く(2022年9.8%、2023年11.8%)、他を大きく引き離す。
売上160億ドルのSquareに見る5つのポイント
SaaStr「5 Interesting Learnings from Square, er Block, at $16B in Net Revenue」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
Squareとは:決済サービスなどのfintechから端末などのハードウェア、在庫管理、注文管理などのソフトウェアなど統合的にビジネスオーナーをサポートするサービスを提供。小売、飲食、美容・サロンなどの事業者を顧客に持つ。
- より単価の高い市場を開拓。これまで個人や小規模事業者をターゲットにしていたところから、中規模事業者の市場を開拓。全体の37%を占めるまでに成長(2019年Q4では28%)
- 複数プロダクトを購入する市場から大きく粗利を獲得。4つ以上のプロダクトを利用している会社が全体の38%以上の粗利を占める(5年前は10%ほど)
- PaymentやFintech領域のグローバル展開は少ない。Squareの場合は全体の9%が海外売上(Bill, Toast, Shopifyなどでも同じような傾向が見られる)
- サブスクやサービス事業の成長が大きい。Q4 YoYの成長率は72%(2021年全体では76%)
- ソフトウェア / サービス事業のGross Margin(粗利率)が最も高い(80%)。トランザクション型では40%、Bitcoin事業では2%。ハードウェア領域ではコストが上回っており赤字。