国内
次世代型経営管理クラウド「Loglass」を提供するログラス、シリーズAラウンドで17億円を調達
次世代型経営管理クラウド「Loglass」を提供するログラス、シリーズAラウンドで17億円を調達
経営データの収集・一元管理・分析を一気通貫で実現する次世代型経営管理クラウドを提供。導入社数は2022年末に100社を突破する見込み。従業員数は直近1年で約4倍に増加と急成長中。ALL STAR SAAS FUND、Spiral Capital、みずほキャピタル、三菱UFJイノベーション・パートナーズを引受先とし、調達。
クラウド製品マスタ「Lazuli PDP(Product Data Platform)」を提供するLazuli、シリーズAラウンドで5億円を調達
Lazuli株式会社、シリーズAでCarbide Venturesなどから5億円の資金調達を実施
商品情報を一括して管理し、データを活用しやすい形に整理、拡張するためのプラットフォームを提供。業界に特化した、製薬業界向け「Lazuli PDP for Pharma」、食品・飲料業界向け「Lazuli PDP for F&B」、小売業界向け「Lazuli PDP for Retail」を提供。Carbide Venturesをリードインベスターとして、Coral Capital、株式会社インフォマートを引受先とする第三者割当増資を実施。
クラウド型のメールサービスを提供するyaritori、4,000万円を調達
新しいEメールを目指す「yaritori」が資金調達を実施!累計調達額は6,000万円
複数人でのメール対応がしやすいUI/UXを通して、メール対応の効率化を実現。EC・IT・サービスなど14以上の業界で導入され、月88時間の業務時間削減などを実現。2020年7月のβ版提供開始から1年半弱で100社を超える企業が有料で利用。ANOBAKA、アプリコット・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を実施。
海外
新薬開発の高速化するヘルスケアSaaS Reify Health、シリーズDで$220M(284億円)調達
Reify Health Raises $220M Series D to Bridge the Diversity Gap in Clinical Trials
Reify Healthは、新薬開発に必要な臨床試験プロセスを支援するSaaSを提供するリーダー企業の1社。顧客は、サイトと呼ばれる病院・臨床試験施設とバイオ製薬メーカー。5千以上のサイト、世界トップ10のバイオ製薬メーカーの内7社で利用されている。Reify Healthは、臨床試験に重要な治験患者の探索から知見プロセスをより安全に、高速に、コスト効率よく行うことを支援。本ラウンドはAltimeter Capital とCoatueがリード投資家。バリュエーションは$4.8B(6,200億円)。
グローバルチーム雇用管理SaaS Oyster、シリーズCで$150M(193億円)調達
Oyster is changing the future of work by aligning investment and mission
Oysterは、ARR100億円を最速達成したことで話題のDeelの競合スタートアップ。コロナ禍で世界中でリモートワークが中心になり、雇用も国境をまたぐグローバル採用が一般化。Oysterは、各国で異なる労働法に遵守する形で税制、給与計算などに対応することを支援しています。2021年の売上は20倍以上と、Deel同様に急成長。ZoomやSalesforce.comを育てたSaaS業界の伝説のキャピタリスト Emergence CapitalのJason Greenが初期投資家。本ラウンドはGeorgianがリード投資家。バリュエーションは、$1B(約1,300億円)超。創業2年未満ながら、ユニコーンの仲間入りを果たした。
自社サイトをノーコード×AIで「最高の売上エンジン」に変えるMunity、シリーズBで$50M(65億円)調達
Mutiny, which personalizes website copy and headlines using AI, raises $50M
Munityは、ノーコードで企業のウェブサイトのデータをAIに学習させ、ウェブサイトのマーケティングROIを最大化させるSaaS。顧客はNotion、Snowflake、Brex、Dropboxなど急成長するテクノロジー企業。本ラウンドはTiger GlobalとInsight Partnersがリード投資家。既存投資家のSequoia Capitalに加えて、Salesforce.com、Snowflake、Figma、Atlassianなど世界トップSaaS企業のCMO経験者が出資。バリュエーションは$600M(約770億円)。
なぜSaaSはベンチャー投資の低迷に抵抗できているのか?
TechCrunch「Why SaaS is bucking the venture slowdown」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
2022年に入ってからSaaS株のバリュエーションの低迷に不安に思った方も多いはず。そんな方に明るい話題の記事です!この記事では、上場SaaS株の売却の波も終わり、SaaSのバリュエーションも底を打ったことを伝えています。また、未上場市場ではSaaSは他のどの分野に比べても、VC投資額の減少幅は小さい結果です。例えばシードでのバイオテックは前Q比 -72%に対して、SaaSはたったの-18%。レーター投資でもクロスオーバー投資家がSaaSには投資を続けており、昨年対比でのクロスオーバー投資家の投資比率はあまり変化していません。
なぜでしょうか?
一言で言うと「不確実性の高い世界経済の中で、SaaSの予測性の高さが評価されているから」です。また企業でのSaaS需要は依然強く、複数年契約からボラティリティの低いと見られているようです。
グロースPMとは何か?
Ragini Vaid氏「Who are Growth Product Managers?」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
近年日本のSaaS界隈でもプロダクトマネージャー(PdM/PM)という職種が一般的になってきました。現状日本では、プロダクト組織は細かく分かれていないことが多いですが、プロダクトマネジメント先進国の欧米では役割と専門性によって組織が分かれるケースがあります。その代表例の1つが、グロースPMを中心に構成された「グロースチーム」です。一般に言われるPMは主に「プロダクトを通して”顧客”の成功を実現すること」が重点に置かれる一方、グロースPMは「PMF後のプロダクトを通した”事業”の成功を実現すること」に重きが置かれます。イメージで言うと、一般的に言うPMとマーケティングを足して2で割ったような職種です。
グロースPMに求められるスキルは主に以下の通りです。
- ファネル全体をカバーするプロダクトデータ分析と可視化
- グロースの仮説検証と最適化
- 顧客エンゲージメントとリテンション向上・より膨大な数の施策のプロジェクト管理
- 顧客オンボーディングの摩擦低減
- 定量・定性分析を通したプライシング最適化
古い記事ですが、PM、グロースPM、マーケティングとの違いを解説したこちらの記事もご参照下さい。
年次成長率800%超え!ARR100億円を最速達成したグローバル採用SaaSの「Deel」を徹底分析する
ジャファー 氏「年次成長率800%超え!ARR100億円を最速達成したグローバル採用SaaSの「Deel」を徹底分析する」の一部を紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
AIR VISA代表のジャファーさんがリモートのグローバル採用を支援するSaaS「Deel」を分析。以下がサマリーです。
- Deelはリモート時代の雇用を最適化するクロスボーダープラットフォームで国によって異なる労働法とコンプライアンスリスクや国際送金による給与の支払い周りを効率化する。
- 1企業あたりの平均ARRは90万円程度と低単価のサービス
- 1年弱で+4600社、直近では1ヶ月で+1500社の超ハイペースで成長
- 従業員数は半年で380人増えて、2.4倍の拡大
SaaSプロダクト開発には欠かせない。Takramと考える『デザインシステム』 ラクスル社内勉強会レポート
RAKSUL DESIGN「SaaSプロダクト開発には欠かせない。Takramと考える『デザインシステム』 ラクスル社内勉強会レポート」の一部を紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
- シード起業家やセカンドプロダクトの構想を検討している経営陣におすすめのnote
- 新規プロダクトのローンチには欠かせない、ビジョンとミッションの言語化を整理し、複数プロダクトを作る上で重要なデザインシステムの構築について解説
Sales-LedのソフトウェアビジネスにPLGの考え方を応用する9つの方法
Battery「9 Smart Ways to Apply PLG Concepts to Your Sales-Led Software Business」の一部を日本語で紹介したものです。全文はリンク先をご覧ください。
エンタープライズ向けソフトウェアを提供するビジネスではセールスを中心とした売り方が一般的かと思いますが、そのような中でPLGの考え方を応用するための方法をご紹介します。
- Lite Planを設ける。ユーザーが「ダウンロードして使いたい」と思う提供価値をPlanに含め、ユーザーが物足りなさを感じたら高単価でより機能がリッチなプランを使うように促す
- PLG型の顧客体験を提供する。セルフサーブでユーザー自身がプロダクトの仕様を理解できるようにする。AmplitudeやPendoなどを活用し、プロダクトアダプションを高めるサポートをする
- 1週間に1回、オンラインデモを実施する。バイヤーによっては、セールスとの一対一のデモに参加することにストレスを感じる方もいるため、一対多数のデモを実施する。
- CTA (Calls To Action) を簡略化する。「デモを申し込む」をクリックするユーザーはプロダクトへの関心が強い可能性がある。そのような関心度の高いユーザーに対しては、SDR(Sales Development Representative)を通さずAE(Account Executve)と連携し提案に繋げられるように、セールスサイクルを改善してみる
- バイヤー自身の都合でデモが見れるよう設定する。オンライン上で「デモを申し込む」をクリックした後、すぐにカレンダーアプリを起動させ、見込み客自らがデモを受ける日時を決められるように仕組みを整える
- プロダクトツアーができる仕組みを整える。Reprise, Tolstoy, Tourialなどのソリューションを活用しながら、プロダクトの仕様を一通りウォークスルーできる機能を設ける
- Calls To Actionを複数設ける。例えばユーザーがウェブサイトを訪問する場合、ウェブサイト上でチャットボットとの会話ができるポップアップが登場し、プロダクトツアーやウェブナーへのサインアップが案内され、最後にデモの申し込むができるような動線を整備する
- SDRのレポートラインを改善する。仮にインバウンドとアウトバウンドそれぞれを担当するSDRが別のチームに配属されている場合(インバウンドはマーケチーム、アウトバウンドはセールスチーム)、それぞれを1つに集中させる
- 一番安いプランを晒す。一番安いプランをウェブサイトに掲載しつつ、有料プランとの提供価値の違いを明確にし、有料プランにすることでさらにどのようなベネフィットを感じるか、イメージさせる