■「今週のSaaSxAIニュース」ピックアップ!

科学が証明した「経営の天才」Jeff Bezos氏 3つの経営原則
Eiki Takeuchi氏のMedium「Jeff Bezos is a Genius in Management. Now, Science Agrees with His 3 Principles.」の一部を日本語で紹介したものです。全内容はリンク先をご覧ください。
アジャイルコーチのEiki Takeuchi氏による記事。Amazon創業者Jeff Bezos氏の経営原則が科学的根拠によって裏付けられることを解説しています。日本のスタートアップ起業家にとって、チーム編成や会議運営の効率化、組織のスケーラビリティ向上に直接応用できる実践的な知見が含まれています。記事の要約は以下の通りです。
- 第1原則:小さくする
チームや会議は「2枚のピザで満腹になる人数(6-8人)」以下に制限します。ハーバード大学のJ. Richard Hackman教授の研究により、チーム規模が拡大するとコミュニケーション経路が指数関数的に増加し(n(n-1)/2の公式)、調整コストが急激に上昇することが科学的に証明されています。小規模チームは意思決定の迅速化と個人の責任感向上を実現します。 - 第2原則:独立させる
ベゾスは「コミュニケーションは terrible(最悪)」と断言し、過度なコミュニケーションは組織の機能不全を示すサインだと考えています。効果的なチームは有機的に連携し、最小限のコミュニケーションで最大の成果を達成します。分散化された独立チームが集団思考を回避し、革新的なアイデアを生み出す環境を創造します。 - 第3原則:自律させる
各チームが独立して革新、実験、ビジョン実行できる自律性を重視します。中央集権的な意思決定ではなく、小規模チームによる分散的アプローチが迅速な市場対応と継続的イノベーションを可能にします。この原則により、AWSは競合他社(GCP、Microsoft Azure)を大きく引き離す市場シェアを維持し続けています。 - 科学的根拠
- 社会的手抜き効果の回避
1913年のRingelmann実験で証明されたように、チーム規模の拡大は個人の努力量減少を招きます。小規模チームでは各メンバーの貢献が明確化され、責任感と生産性が向上します。スタンフォード大学の研究でも7±2人が最も生産的な会議規模であることが確認されています。 - 組織管理コストの回避
チーム拡大に伴う調整コスト、動機コスト、関係コストが生産性を阻害します。50人組織では1,225の人間関係を管理する必要があり、個人パフォーマンスが大幅に低下します。Jennifer Muellerの研究では、大規模チームのメンバーがストレスと孤立感により認知能力の低下を経験することが示されています。
- 社会的手抜き効果の回避
- AWS成功事例からの学び
2011年の日本市場参入以来、AWSが圧倒的な市場シェアを維持している背景には、小規模チームによる迅速なサービス開発・リリース体制があります。大企業が模倣を試みても、組織の肥大化により同等のイノベーションスピードを実現することは困難です。
ポイントソリューションの復活:次世代プラットフォームの見つけ方
Clouded Judgement「Clouded Judgement 7.18.25 - The Return of the Point Solution」の一部を日本語で紹介したものです。全内容はリンク先をご覧ください。
米国の投資家Jamin Ball氏による、現在のAI時代における「小さなポイントソリューションから巨大プラットフォームへと成長する企業」の見極め方について解説した記事。AIによる開発期間とコストの低下により、ポイントソリューションは敬遠されがちですが、最初にポイントソリューションで圧倒的な体験やニッチでも市場ポジショニングをスピード感を持って獲得することは、AI時代の競争戦略において非常に重要だという示唆を与えてくれます。
- 次世代プラットフォームはポイントソリューションから始まる
DatadogやCrowdStrikeなど、今では巨大プラットフォームとなった企業も、初期は小さなニッチ市場での特化型ソリューションからスタートしました。大手企業に潰されると予想されながらも、優れた実行力で生き残り、最終的に巨大プラットフォームへと成長しました。 - AI時代の競争環境の変化
現在のスタートアップは過去のSaaS時代と比較して異常な成長速度を示している一方、競合他社も多く、既存大手からの脅威も大きくなっています。Claude Codeのように数ヶ月でGA化し、開発ツール分野全体に脅威となる事例も存在します。 - 投資家の判断基準
「このカテゴリーで独立企業として生存可能か?」「どの企業がその分野の勝者になるか?」の二大論点です。 - 雑音を排除しましょう
競合や大手企業の動向に惑わされず、自社の実行力に集中することが重要です。美しいプロダクト体験の構築、ニッチ市場での地位確立、そして市場を拡大する権利を「獲得」することが成功の鍵となります。 - 段階的成長戦略の重要性
早すぎるプラットフォーム化は危険です。まず自社の「楔」となる領域で成功を収め、世界クラスで差別化されたプロダクトを構築することで、競合は後追いになります。 - GPTラッパー論争の進化
多くのソリューションは「ラッパー」やポイントソリューションとして始まりますが、一瞬のうちに急速に成長する可能性を秘めています。初期の形態に惑わされず、成長ポテンシャルを見極めることが重要です。

Aaron Levie氏が語る、エンタープライズAI導入の未来
A16zのYouTube「Aaron Levie on AI's Enterprise Adoption」の一部を日本語で紹介したものです。全内容はリンク先をご覧ください。
BoxのCEO兼共同創業者であるAaron Levie氏は、エンタープライズ領域におけるAI導入が急速に進んでいる現状について、深い洞察を語りました。この動きは、過去10年間の緩やかなクラウド移行とは対照的であり、AIが組織のワークフロー、生産性、そしてビジネスモデルそのものを、いかに根本から変えようとしているかを明らかにしています。その要点は以下になります。
- 歴史を覆した、コンシューマー発のAI導入
これまでのエンタープライズAIは、特注のモデル開発や高度な技術知識が不可欠で、一般消費者が手軽に利用できるものではありませんでした。しかし、ChatGPTの登場がその流れを一変させます。直感的な操作性、無料での利用開始、そしてすぐに価値を実感できる手軽さが、コンシューマー主導でのAI普及に最適な環境を創り出したのです。この動きは、特にCursorやReplitといったツールを使うエンジニアなどを通じて、シャドーITという形で企業内にも波及していきました。 - 最大の障壁は「ワークフローの変革管理」
今やAI導入を阻む最大の要因は、テクノロジーの進化速度ではなく、人間が既存のワークフローをいかに迅速に変革できるか、という点にあります。企業のAI導入が完了するまでには数年を要するでしょう。なぜなら、組織は予算策定、ガバナンス体制の構築、コンプライアンス要件の遵守、そして法的責任問題といった、数多くの壁を乗り越える必要があるからです。生産性向上の真の足かせは、技術力ではなく、この「人」を起点とした変革管理にかかる時間なのです。 - APIファースト設計が、円滑なAI統合の鍵
APIファーストの思想で構築されたSaaS企業は、AIエージェントの導入において極めて有利な立場にあります。AIエージェントは、既存のAPIを介して機能する「スーパーユーザー」のように振る舞うためです。この設計上の利点により、ServiceNowやWorkdayといった企業は、プラットフォームを根本から作り直すことなく、既存システムにAIエージェントをスムーズに組み込めます。これは、クラウド移行時に求められたような大規模なインフラ刷新とは異なり、既存の仕組みを強化する「消費レイヤーの拡張」に近いと言えるでしょう。 - ビジネスモデルは「従量課金制」へ進化する
AIの導入は、SaaS企業に対し、従来のシート単位のライセンスモデルと、使用量に応じた課金モデルを組み合わせた、ハイブリッドな価格体系への移行を促します。この変化は、かつての永続ライセンスからサブスクリプションへの移行ほど抜本的なものではありません。しかし、AIの利用は変動費(COGS)を生むため、新たな価格戦略が不可欠です。多くの企業は、基本料金となるシート価格に、AI利用量に応じた追加料金ティアを設けることで、この移行に対応しようとしています。 - AIエージェントが拓く、新たな市場(TAM)の拡大
AIエージェントの登場により、これまで「作業する人」がいなかったために導入が見送られていた領域でも、ソフトウェアの活用が可能になります。これは単なる機能追加ではなく、市場そのもの(TAM)を本質的に拡大させる動きです。人的リソースの不足から自動化を諦めていたワークフローをAIが使うことで、エンタープライズソフトウェアの潜在的なユーザー層は飛躍的に拡大するでしょう。 - 創業者CEOが率いる企業が、AIへの適応力で優位に立つ
創業者が今なおCEOを務めるSaaS企業は、経営者が何度も交代した企業に比べ、AIへの適応で優れた成果を示しています。創業者CEOは、AIを迅速に導入するために不可欠な、技術への探究心と、大胆な意思決定権を併せ持っているからです。このリーダーシップの優位性は、プロの経営者がトップを務めることが多かったオンプレミス時代とは好対照です。 - 「バーティカルSaaS」は、深い専門知識が参入障壁となる
水平的な汎用AIプラットフォームが基本的な機能を提供する一方で、特定の業界に特化したバーティカルSaaSは、その業界固有の深い知識とコンプライアンス対応力が競争力の源泉となります。たとえば、FDA(米国食品医薬品局)の規制に精通した専門家を擁する製薬業界向けプラットフォームは、汎用AIに臨床試験のワークフローを指示するだけの場合よりも、遥かに高い価値を提供します。知的財産は、技術そのものではなく、特定の事業ドメインの規制要件への深い理解に宿るのです。 - 未開拓市場に、新たなソフトウェアカテゴリーが誕生する
AIは、これまで有効なITソリューションが存在しなかった領域に、新たなソフトウェアカテゴリーを生み出しています。法務文書のレビュー、医療現場のワークフロー自動化、富裕層向けの資産管理プラットフォームなどは、非構造化データの多さや、属人的なプロセスが障壁となり、従来のソフトウェア導入が進まなかった市場です。これらの領域は、AI関連で数百億ドル規模の市場を形成する可能性を秘めており、強力な既存プレイヤーがいないため、スタートアップにとって大きなチャンスが眠っています。 - AIが実現する、中小企業の「リソース格差」の解消
AIは、これまで大企業にしか手の届かなかった高度な専門能力を、中小企業にも開放します。かつては数百万円の予算が必要だったマーケティングキャンペーンが、今や数万円のAI利用料で実行可能です。翻訳、市場分析、法務文書のレビューといったサービスが、意欲ある中小企業の経営者にとって身近なものとなり、経済全体で「リソースの民主化」が起きています。 - 個人の役割は「AIを管理するマネージャー」へ
AIが、タイピング、コーディング、資料作成といったPC作業の速度的な制約を取り払うことで、知的労働のあり方が根本から変わります。人間の仕事は、AIの能力を最大限に引き出すための、計画立案、タスク管理、成果物のレビュー、そして品質監査といった「オーケストレーション(指揮)」の役割へと移行していくでしょう。これは単なる作業の自動化ではなく、仕事の設計思想そのものの構造変化であり、AIとの協業や品質管理に関する新しいスキルが求められることを意味します。 - 「持続的イノベーション」が既存企業の優位性を支える
現在のAI導入の動きは、全てを根底から覆す「破壊的イノベーション」というよりは、既存のSaaS企業にとっての「持続的イノベーション」に近い様相を呈しています。多くの既存プラットフォームは、使い慣れたUIやワークフローはそのままに、AIエージェントを「強化された消費レイヤー」として統合できます。この力学は、多くのエンタープライズ領域において、AI特化型のスタートアップよりも、むしろ既存の有力企業に有利に働く可能性を示唆しており、クラウド時代に見られたような業界構造の激変とは異なる展開となりそうです。 - 長期的なゴールは「アンビエントAI」の実現
AI導入の最終的な理想郷は、ユーザーがその存在を意識することなく、AIエージェントが日常のワークフローに溶け込んでいる「アンビエント(環境に溶け込んだ)」な状態です。医療の質の向上、ソフトウェアのUX改善、そしてより優れたプロダクト開発など、あらゆる場面でAIが背後から支え、人間はAIとの対話を意識する必要がなくなります。このアンビエントな統合こそ、AIが目新しい「ツール」から、人間の能力と成果を増幅させる「見えないインフラ」へと成熟した証と言えるでしょう。

2年間事業成長が鈍化しているときに復活の起爆剤になるものは?
SaaStr「Dear SaaStr: Growth Has Slowed for 2 Years Now. What Can I Do To Reignite The Energy?」の一部を日本語で紹介したものです。全内容はリンク先をご覧ください。
事業成長の停滞が続いているときにアクションとして何が必要か。同じことを繰り返すだけではなく、起爆剤となるアクションを取る必要があります。以下は、Jason Lemkin氏の実践的なアドバイスです。
◾️2倍の優位性に焦点を当てる
既に成果を上げているものにさらに力を入れることが解決策となることもあります。顧客基盤を見直し、競合他社に対して明確な2倍の優位性を持つエリアはどこでしょうか。最も期待しているセグメントでなくとも、その領域での販売を加速することで成長を再び活性化させることができます。たとえば、よりエンタープライズの進出は、単価の大きい取引を行えるため、成功することが多いが、そのためには企業文化の変革とコミットメントが必要となります。
◾️強力な新VPを1人採用する
2年間の低成長の後では、社内の士気はおそらく低下しています。仕事をきちんとこなせる新VPは、チームに活力を与え、新たな視点をもたらす可能性があります。また利用率やNRR目標の達成といったマイクロマイルストーンを設定することで、モメンタムをつけて小さな成果を生み出すことも有効です。
◾️価格設定を実験する
新しいプラン、使用量ベースの価格設定、プレミアム機能をテストすることも有効です。ただし、既存顧客を遠ざけないように注意が必要です。目標は、提供する価値に見合った価格設定を行い、良い顧客からより多くの収益を引き出す方法を見つけることです。
◾️オンボーディングとカスタマーサクセスへの投資を強化
まだNRRに注力していない場合は、今すぐ始めましょう。新規顧客獲得が鈍化している状況では、アップセルと既存アカウントの拡大が最も迅速な成長手段となることがよくあります。カスタマーサクセスチームに十分なリソースとインセンティブを提供し、拡大を推進できるようにします。
.png)
2025年上半期のフィンテック動向まとめ:回復の兆しとAIによる変革、新たな選別基準
Crunchbase News「Fintech Comeback? IPOs Reignite Investor Optimism, But VC Funding Still Trails 2021 Highs」の一部を日本語で紹介したものです。全内容はリンク先をご覧ください。
1.VC資金調達の回復と限界
- 世界全体でのフィンテック向けVC投資額は220億ドルに到達。前年同期比で5.3%増と持ち直しの兆し。
- しかし、2021年のピーク(687億ドル)には遠く及ばず、投資件数も前年同期から約31%減少。
- 資金は主に大規模ラウンド(1億ドル超)に集中しており、選定の厳格化が進行中。
2.IPO市場の再活性化と投資家心理の好転
- ステーブルコイン企業CircleがNYSEに上場。初日で株価が168%上昇、評価額は167億ドルに。
- ChimeもNASDAQで上場初日に37%の上昇。
- Wealthfront、Gemini、NavanなどもIPOを申請しており、市場の公開企業化に向けた動きが再び加速している。
3.AI×フィンテックという新たな成長領域
- 多くのVC(例:QED Investors、TTV Capital)が、AIを核とするフィンテック企業やB2B向け金融インフラへの投資を強化。
- 「AIが金融業界に変革のスーパーサイクルをもたらしている」との見方も広まり、成長への期待が高まっている。
4.資金調達事例:大型ラウンドに集中これらのラウンドは、資本効率・成長準備・市場展開力を重視したVCによる厳選投資の結果とされる。
- Binance:20億ドル(MGX主導)
- Plaid:5.75億ドル- Rapyd:5億ドル
- Rippling:4.5億ドル
5.投資家によるスタートアップ選別が進化
- VCは、シリーズA・B段階で資本効率とスケーラビリティを重視。
- 特に、消費者向けフィンテック(B2C)は差別化が困難との認識が広がっており、より戦略的な視点で投資対象が絞られている。
◾️まとめ
再活性化するフィンテック、求められる新たな競争力2025年上半期、フィンテック業界にはIPOによる市場開放、AI活用による革新、大型調達による成長資金の集中といった回復の兆しが見られます。一方で、投資家の目はかつてないほど鋭くなっており、「差別化、資本効率、長期的成長性」を兼ね備えたスタートアップが強く求められる局面に入っています。
■ 資金調達ニュース
[海外]
バーティカル
- Substack - 独立したクリエイター向けニュースレタープラットフォーム。シリーズCで$100Mを調達。評価額は$1.1B。投資家はAndreessen Horowitz、The Chernin Group、BONDなど(TechCrunch)
- Moonvalley - ライセンスコンテンツで訓練された基盤AIビデオモデルをベースにした、プロ映像制作者向けAIビデオプラットフォーム。$84Mを調達。投資家はGeneral Catalyst、Creative Artists Agency、CoreWeaveなど(Variety)
- Boulevard - サロン・スパなどセルフケア事業向けのビジネス管理SaaSプラットフォーム。シリーズDで$80Mを調達。投資家はJMI Equity、Index Ventures、VMG Partnersなど(TechCrunch)
- Vultron - 政府機関の成長を支援するAIプラットフォーム。シリーズAで$22Mを調達。投資家はGreycroft、Craft Ventures、Long Journeyなど(FinSMEs)
- Folio - ホテル業界向けの調達・財務運営SaaSプラットフォーム。シリーズAで$14Mを調達。投資家はThrive Capital、Construct Capital、Redseedなど(Business Wire)
フィンテック
- CertifID - 不動産業界向け身元確認、取引監視、セキュア決済を組み合わせたソリューション。シリーズCで$47.5Mを調達。投資家はCentana Growth Partners、Arthur Venturesなど(Yahoo Finance)
- Heron - ビジネス融資、設備金融、保険におけるワークフロー自動化AI。シリーズAで$16Mを調達。投資家はInsight Partners、Y Combinator、BoxGroupなど(Insight Partners)
- Murphy - 自律エージェントによる債務処理改善AIネイティブプラットフォーム。プレシードで$15Mを調達。投資家はNorthzone、ElevenLabs、Lakestarなど(Fintech Global)
- Heka - 金融サービス向けWebインテリジェンスAI。シリーズAで$14Mを調達。投資家はWindare Ventures、Barclays、Cornèr Bancaなど(FinSMEs)
サイバーセキュリティ
- Exein - IoT・組み込みデバイス向けのサイバーセキュリティプラットフォーム。シリーズCで€70M($81.2M)を調達。投資家はBalderton、Supernova、Lakestarなど(Fintech Global)
- Zip Security - 中小企業向けサイバーセキュリティシリーズAで$13.5Mを調達。投資家はBallistic Ventures、Silver Buckshot、The Chainsmokers' Mantis VCなど(SecurityWeek)
- Empirical Security - 企業固有のデータとシステムを使用してカスタムAIモデルを構築するサイバーセキュリティ。シードで$12Mを調達。投資家はCostanoa Ventures、DNX Venturesなど(SiliconANGLE)
- Cogent Security - 脆弱性管理向けAIタスクフォースプラットフォーム。$11Mを調達。投資家はGreylock Partners、Lockstep、OpenAI関係者などのエンジェル投資家(Business Wire)
ソフトウェア開発支援
- Lovable - 自然言語でアプリやWebサイトを構築できるAI vibeコーディングプラットフォーム。シリーズAで$200Mを調達。評価額は$1.8B。投資家はAccel、20VC、byFoundersなど(TechCrunch)
- Crash Override - エンジニアリング・リレーションシップ・マネジメント(ERM)プラットフォーム。シードで$28Mを調達。投資家はGV、SYN Ventures、Blackstone Innovations Investmentsなど(FinSMEs)
- Foundation EGI - MIT発のエンジニアリング・ジェネラル・インテリジェンス(EGI)プラットフォーム。シリーズAで$23Mを調達。投資家はTranslink Capital、RRE Ventures、McRock Capitalなど(SiliconANGLE)
ヘルスケア
- OpenEvidence - 米国の医師の40%以上が利用する、医師向けAI検索・臨床意思決定支援プラットフォーム。シリーズBで$210Mを調達。評価額は$3.5B。投資家はGoogle Ventures、Kleiner Perkins、Sequoia Capitalなど(SiliconANGLE)
- Tandem Health - 欧州の医師の臨床記録を自動化するAIコパイロット。シリーズAで$50Mを調達。投資家はKinnevik、Northzone、Amino Collectiveなど(Tech.eu)
エンタープライズ
- Unify - 見込み客の特定、アウトリーチのパーソナライゼーション、反復作業の自動化を支援する、営業チーム向けAIネイティブプラットフォーム。シリーズBで$40Mを調達。投資家はBattery Ventures、OpenAI Startup Fund、Thrive Capitalなど(FinSMEs)
リーガルテック
- Tavrn - 人身傷害事件の訴訟前のワークフロー全体を自動化する完全自律型AI。シリーズAで$15Mを調達。投資家はLeft Lane Capital、A*、Hummingbird Venturesなど(TFN)」
M&A
- Cognition - AIコーディングエージェント「Devin」で知られるCognitionが、AIコーディングスタートアップのWindsurfを買収することを発表。この買収は、GoogleがWindsurfのCEOや共同創業者を$24億ドルで引き抜いた直後に発生。CognitionはWindsurfのIPと製品、およびGoogleに採用されなかった全従業員を獲得(TechCrunch)
その他
- Anthropic - ChatGPTライバルのファウンデーショナルAIモデル開発。$100B以上の評価額での資金調達を検討中。投資家との初期段階の協議中(Bloomberg)
- Perplexity AI - Google競合のAI検索エンジンプラットフォーム。$100Mを調達。評価額は$18B。投資家はNvidia、SoftBank Vision Fund 2、NEAなど(TechCrunch)
- Exodigo - 地下インフラの3D可視化・マッピングを行うAI地下データインテリジェンス。シリーズBで$96Mを調達。評価額は$700M。投資家はZeev Ventures、Greenfield Partners、10D VCなど(SiliconANGLE)
[国内]
- XerpaAI - スタートアップの成長を支援するAI×ソーシャルによるAI Growth Agentサービス。シードで約9.5億円を調達。投資家はUFLY Capital(リード)など(PR Times)
- AccordX - キャンセル料のデジタル請求SaaS「請求できるくん」を提供。プレシリーズAで累計2.1億円を調達。投資家はANOBAKA(リード)、スパークル、NESなど(PR Times)
- Quastella - 細胞製造の品質管理AI「Cytometa」。属人的な品質管理を画像解析AIで自動化。第三者割当増資で1.1億円を調達。投資家はあいちスタートアップファンド、epiST Ventures、十六銀行など(PR Times)
- Dwilar - 外国人向け与信判定AI SaaS「Dwilar AI」。42か国と連携する越境与信プラットフォーム。シードラウンドで1億円を調達。投資家はEast ventures、Z venture capital、9 capitalなど(PR Times)