「今週のSaaSxAIニュース」ピックアップ!
*SaaSxAI Weeklyは、ALL STAR SAAS FUNDが毎週ピックアップした記事を日本語で要約し、一部メンバーからのコメントを入れてお届けしています。

pre-GPT企業Notionが証明した、カルチャーこそがAIネイティブへの転換の鍵である理由
「Inside Notion」by Colossus
ColossusのBrie Wolfson氏 & Camille Ricketts氏(前Notionマーケティング責任者)による、Notionのカルチャー・人材・組織哲学を現地取材で深掘りした長編記事。「AI以前に生まれた企業は死ぬ」という業界の定説を、Notionがなぜひっくりかえせているのか。カルチャーの視点から解剖しています。日本の起業家にとって、AI転換に必要なのは技術だけでなく創業時の哲学と採用文化であることを、具体的なエピソードとともに学べる貴重なケーススタディです。
創業者自身がコードを書き続けている
2022年10月、共同創業者Ivan Zhao氏とSimon Last氏は、メキシコ(プエルト・バジャルタ)のリトリートで3日間部屋に籠もり、ChatGPT登場前にNotionをAI企業と宣言した。この「メキシコの決断」は、Notionの従業員の間で今も伝説的に語り継がれている。AIへの転換は、技術的な優位性ではなく、創業者の世界観への確信からはじまった。
現在では、Simon氏は10以上のAIエージェントを同時に動かし、社内では「マネージャーになりたくなかったのに最大のチームを率いている」とジョークになっているほど。Ivan氏も過去4年で最もコードを書いており、「(自分がまたコーダーとして)復活した!」と自らのコードベースを見せるほど。2人は夜間や週末に3時間以上電話でAIの可能性を語りあい、「この時代に生きていて幸運だ」と興奮を共有している。
pre-AI時代の資産(コンテキスト蓄積)がAI時代の最大の武器
ほとんどの企業にとって2022年以前の歴史はむしろ負債に感じられるかもしれない。しかしそれとは対照的に、Notionにとっては過去の歴史こそが「深い根」として機能している。このブレイクスルーの中核にあるのが、長期間にわたるコンテキストの蓄積だ。Notionは10年以上にわたり、企業のために膨大なコンテキスト(文脈や情報)を蓄積し続けてきた。そして現在、この長年蓄積された大量のコンテキストを社内の700以上のエージェントに読み込ませることで、実際の作業を実行するための強力な武器へと変換している。
日本のスタートアップも、今日積み上げているコンテキスト(顧客データ、業務ログ、ドキュメント)が、将来のAIエージェントの差別化ソースになるため、設計段階から意識すべきです。
「採れないはずの人材」を引き寄せるMoatは、創業者のセンス
Ivan Zhao氏は、靴や素材など細部のディテールにまで鋭く気づく感性を持つ。それは、「左右の靴下が逆だ」とすぐ指摘するほど。Ivan氏が持つ「ソフトウェアや世界や人間について、ほとんどの人には見えないものを見抜く能力」に触れたいからという理由で、Notionへの入社を決める人が多くいるのだ。これこそが、通常は採用不可能なレベルの人材を集める結果につながっている。
採用競争力は待遇や知名度だけでなく、創業者のクラフトマンシップが文化として体現されているかどうかで決まる、という好例です。
2026年ロードマップに書かれていたのは哲学だった
Notionの「2026 Roadmap」と題されたドキュメントに書かれていたのは、リリース予定の機能一覧ではなかった。「やるべきことは、些細なことに怒まないこと、自分たちの世界観に確信を持つこと、そして同時に、周囲の重要な変化に素早く反応できる身軽さを保つこと」——その一文だけ。プロダクトヘッドのMax Schoening氏は、計画や役割、組織図の典型的なメリットを本当に気にしておらず、タレント密度と信頼ある組織には詳細な目標設定など不要と考えている。
日本のスタートアップが計画・KPI・組織図に縛られる傾向があるなか、高密度なチームには「信頼と哲学に基づく組織設計」がより機能するという逆説を示しています。
AI時代にも通用する粘着性を生んでいるのは
Notionは、2018年にEvernoteの後継として爆発的に普及し、Facebook・Redditのファンダムやブランドアンバサダーによるコミュニティ主導成長(PLG)の教科書的存在となった。初期ユーザーを「最大のファン」として育て、彼らのイニシアチブを支援することで熱烈なグローバルアンバサダーを生み出すアプローチが、数十年分のコンテキスト蓄積と巨大なスイッチングコストをもたらしている。AI機能を付加する以前にコミュニティと信念で築いたMoatが、AI時代においても競合との決定的な差になっている。
自分より優秀な人材をどう見極めるか──評価できない領域でも「本物」を判断する方法
「How to hire people who are better than you」by Jason Cohen on A Smart Bear
Jason Cohen氏(WP Engine創業者、A Smart Bear)による採用論。「自分が評価できない領域でいかに優秀な人材を見抜くか」を実践的に解説した記事。シード〜アーリー期のCEOが最初のVP採用で失敗するパターンそのものであり、日本の起業家にとっても、採用力は会社の天井を決定する最重要スキルの一つです。
「自分より優れた人を採れなければ、会社が大きくなるだけで強くはならない」
組織が成長するとは、個々の能力が上がることであり、単に人数が増えることではない。創業者が100人規模になっても「社内で自分が一番できる領域がある」状態は、採用の失敗を意味する。偉大な人材は平均的な人材の10倍ではなく、「そもそも違う発想をする」という意味で無限に優れており、組織の質を根本から変えることになる。
面接後「この人を採らなくても、言っていたことを実行したい」と思えるか
自分が評価できない専門領域でも、候補者のアイデアが「自社の文脈に刺さる具体性」を持っていれば、それは強力なシグナルだ。汎用的なフレームワークを流暢に語るだけの候補者はChatGPTと変わらない。「この人が競合に入ったら怖い」と思えるかどうかが、実力を見抜く一つの直感的テストになる。
「この人から学べるか」を問え
Zuckerberg氏の「自分がその人の下で働けるか」という採用基準は、実務的には「この人から学べるか」と読み替えられる。面接中にすでに知らないことを教えてもらい、あとで調べたら深い領域があった。そのような体験が起きているなら、それが本物のシグナルだ。6ヶ月の不在後に部門がより良くなっているかどうかが「リフト(底上げ)」の本質的定義である。
専門領域ではなく、リーダーとしての汎用能力を実際の自社課題で試す
VP of Marketingであっても、目標設定・組織設計・困難なコミュニケーション・人事評価など、全社に効く「リーダーシップ能力」は、面接で検証できる。自社が今まさに直面している課題をそのまま提示し、「どう思考するか」「実際にやったことがあるか」を観察することが重要。
リファレンスチェックは「カルチャーフィット」を検証するために使う
「この人が最も輝く環境の条件は?」「逆に壊滅する環境は?」「本人が気づいていない強みは?」この3つの問いが、どんな職務経歴書よりも「この人が自社で機能するか」を教えてくれる。資格や実績ではなく、自社のステージ・文化・混沌に適合するかを見極めることが目的なのだ。
採用ミスマッチは必ず起きる——問題はその後の意思決定速度
面接で冴えなかったのに10年活躍する人もいる。ここで覚えておくべきはフォールスポジティブのコストは、フォールスネガティブの比ではないということ。フォールスネガティブ(優秀な人を落とすミス)のコストは、採用活動を続けること。一方、フォールスポジティブ(合わない人を採るミス)のコストは、はるかに高くつく。「自分でやったほうが早い」と感じている、優秀な社員が不満を持ちはじめた、状況が改善されない──これはすべて採用ミスということになる。チーム全員はあなたより早く気づいているはず。決断は即座に、清潔に行うべき。
面接の目的は、「マーケティングが得意かどうか」の判定ではない
最終的に問うべきは、「この人は自社の見方を変えてくれたか、知らなかった問題を見つけてくれたか、周囲の人を自分も含めてシャープにしてくれたか」。専門領域の最適解は採用後1年経っても比較不能だが、これらの問いへの答えは面接中にすでに現れている。採用とは、技術的評価ではなく人そのものへの賭けだ。

ARR 147億ドルでRule of 54を達成──「好決算でも株価は下がる」逆説が教えるServiceNowの学び
「5 Interesting Learnings from ServiceNow at $14.7B in ARR: 22% Growth, Rule of 54, and the Paradox of Beat-and-Lose」by Jason Lemkin on SaaStr
SaaStrのJason Lemkin氏による分析。ARR 147億ドル規模で22%成長を維持しながら「Rule of 54」を達成するServiceNowの財務ストラクチャーを解説しています。「決算が良いのに、なぜ株価が下がるのか」という逆説を通じて、AI時代におけるエンタープライズSaaSの価値評価に新たな視点を投じています。
ARR147億ドルで22%成長、しかも加速している
多くのB2B企業がARR100億ドルを超えると成長が10〜15%台に落ちていくなか、ServiceNowは逆張りを続けている。Q1実績は予測を上回り、通期ガイダンスを2億500万ドルに上方修正し成長率を引き上げ。今年だけで約30億ドルの純増ARRを見込んでおり、これはDatadog全体のARRを超える規模になる。
コホートの複利成長がプラットフォームの実力を証明する
2011年のコホートは、初期ACV比で35倍に成長、2023年のコホートでさえ年率62%で拡張している。97〜98%の更新率を6四半期連続で維持しており、「AIがシート課金を圧縮している」などの市場の懸念がこのコホート分析には一切現れていない。RPO(受注残)は277億ドルで前年比25%増と、将来の収益可視性も極めて高い。
他社のアプリの上に100億ドルのAIビジネスは作れない
App EngineやWorkflow Data Fabricなど、顧客がServiceNow上でビルドするプロダクトが占める収益の割合が増加しており、単なるワークフローアプリからプラットフォームへの転換が進んでいる。他社のアプリケーションの上に100億ドル規模のAIビジネスは作れない、プラットフォームの上にしか作れない。
好決算でも株価が14%下落したパラドックス
市場はServiceNowに対し、「AIもエンタープライズも逆風だ」という前提で価格を形成していたが、ファンダメンタルズが両方の懸念を否定した(少なくとも、今のところは)。それでも株価が下落したのは、「Rule of 54」「22%成長」「97%更新率」という現実ではなく、将来の不確実性に対して市場が割引を要求していることを示している。

SaaS企業は本当に終わったのか──Aaron Levie氏が語るエージェント時代の生存戦略
「Are SaaS Companies Cooked: Which Thrive & Which Die | Aaron Levie」by 20VC with Harry Stebbings
BoxのFounder兼CEOであるAaron Levie氏が、Harry Stebbings氏のポッドキャストに登場。AIとエージェントが世界の大企業をどう作り変えていくかを語り尽くしています。業界が雇用について「myopic(視野が狭い)」だと感じる理由、新しい「エージェントオペレーター」というロールの台頭、ヘッドレス化するソフトウェア、Fortune 1000におけるトークン予算の組み立て方、そして公開SaaS市場のどこが売られすぎでどこが買われすぎかまで、多岐にわたるトピックをカバーしています。
新しい「エージェントオペレーター」というロールが、50万〜100万人分の雇用を生む
「エージェントオペレーター」とは、MCPやCLI、agents.mdまで踏み込める技術力を持ちながら、マーケティング、リーガル、オペレーション、ライフサイエンスの現場に入り込み、エージェントから本当のレバレッジを引き出す人材。こうした役割が今後急速に求められる、とLevie氏は見る。IT、オペレーション、エンジニアリングなどバックグラウンドはさまざまだが、Fortune 1000企業が規制下にあり、データが分断され、従業員が特定のワークフローに最適化されている以上、こうした役割は欠かせない。ワークフローは、人ではなくエージェントに合わせて作り直す必要があり、その仕事には本物の技術力とビジネスプロセスへの理解の両方が求められる。
5年後、弁護士の数は増える
「AIで作った契約書やメモ、案件レビューの確認依頼が殺到し、弁護士がむしろ忙しくなっている」というFinancial Timesの記事を引用。本当のボトルネックは、リーガル文書を生成することではなく、生成されたものを裁判所に通したり特許を出願したりする人間側の処理能力にある。生成が安くなればなるほど、下流のレビュー需要は膨らむため、ローエンドのリーガル業務が自動化されたとしても、弁護士の総数はむしろ増えるだろう。
エージェントは脅威ではなく上振れ要因になっている
昨年BoxのAPIコール数がどれほどだったか、誰でも桁を1つ間違えるほどの規模で、すでにエンドユーザーのインタラクションを超えている。ERPによるファイル生成、ウェルスマネジメントポータル、請求書処理パイプラインなどの処理を行っているけれど、Boxの存在は意識してもいない。まさに、ヘッドレスなBoxがそこにいる。エージェントは、私たちにとってのフォースマルチプライヤーであり、Boxを破壊するのではなく、加速させてくれる存在だ。
トークン予算はIT予算からOPEX予算へ移り、ソフトウェアの市場規模は倍増する
トークンのトレードオフは、「Salesforceのライセンスを取るか、トークンを取るか」ではない。「次のマーケティングキャンペーンを打つか、マーケティングエンジンの自動化を進めるか」というトレードオフになる。つまり、SaaSの財布がIT予算からOPEX予算へ移る。グローバルのIT支出が10倍になるわけではないが、確実に2倍になる。エンタープライズソフトウェアが企業のIT予算という上限から初めて解放される──これは「AIがソフトウェア予算から人件費予算へ移る」というVCの定型文よりも、構造的にずっと大きな変化である理由になる。
エンタープライズAIで最も誤解されているのは、AIコーディングでの成果がほかの知的労働にすぐ波及するという見方
AIコーディングの成果が、ほかの知的労働にすぐ波及するという見方は誤りだ。コーディングが突出して速く進化しているのは、コーディング固有の事情によるもの。Atlassianの株価が下落している背景には「エンジニアリングはコモディティ化する」というナラティブがあるとみるが、エンジニアの数はむしろ今後増えるだろう。だから、エンジニアリングを自動化するためのインフラを売っている会社は、いいポジションにいると考えている。すべてのソフトウェア企業に課された宿題は、特定カテゴリのデータについてエージェントが意図的に選びにくる場所になること。クリーンなAPI、適切な料金モデル、そしてFINRA(米国の金融業界規制機関)準拠のドキュメント取り扱いのような、エージェント単独では提供できない周辺機能の組み合わせが、それを成立させる。
資金調達ニュース
[海外]
🏢 エンタープライズ
- Cursor - AIコーディングアシスタント。シリーズEに向け20億ドル以上の調達を交渉中。プレマネー評価額は500億ドル超。Thrive CapitalおよびAndreessen Horowitzがリード、Nvidia(戦略的投資家)およびBattery Venturesが参加予定。 ※交渉中・未クローズ。(TechCrunch)
- Vast Data - エンタープライズ向けAIインフラ・ストレージプラットフォーム。10億ドル(プライマリ&セカンダリ)を調達、評価額300億ドル。投資家はDrive Capital、Access Industries、Nvidia。(Yahoo Finance)
- Wasabi Technologies - エンタープライズ向けホットクラウドストレージ(大手ハイパースケーラーより低コストの高速オブジェクトストレージ、AI時代のデータ基盤として普及拡大中)。2億5000万ドルのクレジットファシリティを調達。Bain Capital がリード、BTG Pactual、Neuberger Berman、Energy Impact Partners、Aksiaが参加。 (SiliconANGLE)
- Omni - エンタープライズ向けAIアナリティクスプラットフォーム。シリーズCで1億2000万ドルを調達、評価額15億ドル。投資家はICONIQがリード、Theory Ventures・First Round Capital・Redpoint Ventures・GV(Google Ventures)が参加。(Yahoo!Finance)
- Loop - 物流・サプライチェーン向けAIプラットフォーム。シリーズCで9,500万ドルを調達。Valor Equity PartnersおよびValor Atreides AI Fundがリード、8VC・Founders Fund・Index Ventures・J.P. Morgan Growth Equity Partnersが参加。 (TechCrunch)
- Orkes - AIエージェント・耐久性ワークフローオーケストレーションプラットフォーム。シリーズBで6,000万ドルを調達。AVPがリード、Prosperity7 Ventures・Nexus Venture Partners・Battery Ventures・Vertex Ventures USが参加。(FinSMEs)
- Monk - AIネイティブな売掛金(AR)管理プラットフォーム(請求から回収・入金消込までcontract-to-cashサイクルを完全自動化)。シリーズAで2,500万ドルを調達。FootworkとAcrew Capitalが共同リード、BTVが継続参加。(Yahoo! Finance)
- Petual - エンタープライズ向け監査・SOXコンプライアンス自動化AIプラットフォーム。2,000万ドルを調達。投資家はAndreessen Horowitz、First Round Capital、Cowboy Ventures。(Yahoo Finance)
- Band - マルチエージェントシステム向けインタラクションレイヤー開発プラットフォーム。シードで1,700万ドルをを調達。投資家はSierra Ventures、Hetz Ventures、Team8。(CTech)
- C-Infinity - 製造業向けAIプラットフォーム(デジタル設計を製造向け生産計画に自動変換、幾何学的ファーストプリンシプル推論で設計→製造ボトルネックを解消)。1,600万ドルを調達。Canaan Partners がリード、Inventus Capital、Bee Partners、Radius Capitalが参加。(Yahoo! Finance)
- Shade - マーケティングエージェンシー向けクラウドストレージ・アセット管理プラットフォーム。1,400万ドルを調達。投資家はKhosla Ventures、Construct Capital、Bling Capital。(TechCrunch)
- Archil - AIエージェント向けの永続的クラウドファイルシステム。S3バケットをローカルストレージとしてマウントし、エージェントのコンテキストデータを低レイテンシで処理するインフラ基盤。シリーズAで1,100万ドルを調達。投資家はStandard Capitalがリード、Y Combinator、Felicis、Peak XV partners、Wayfinder Venturesが参加。(Archil Blog)
- Ideally - AIを活用したコンシューマーインサイト・市場調査プラットフォーム(NZ発、NYC展開中)。シリーズAで1,000万ドルを調達。Shearwater Capitalがリード、Altered Capital、Icehouse Ventures、Ecliptic VCが参加。評価額は5,900万ドル超。 Google・Revlon・KFCなど大手ブランドに採用済み。(Yahoo! Finance)
🧠 AI基盤モデル・プラットフォーム
- Anthropic - 大規模言語モデル(Claude)を開発するAI研究企業。Amazonより50億ドルを調達。Amazonは、Anthropicが1,000億ドルのAWSコンピュート利用に合意したことを受け、追加で最大250億ドルの出資オプションも保有。投資家はAmazon。(TechCrunch | CNBC)
- Recursive Superintelligence - 元Google DeepMind・OpenAI・Salesforceの研究者らが設立した自己改善型AIラボ(ロンドン)。5億ドル以上をGV(旧Google Ventures)がリード、Nvidiaが戦略的投資家として参加。プレマネー評価額は40億ドル。ラウンドは超過申し込みで最大10億ドルまで拡大の可能性。(Tech Funding News)
- DeepSeek - 中国発AIファンデーションモデル。外部投資家から3億ドル以上を100億ドル評価額で調達に向けて交渉中。外部資本の受け入れは初。 親会社High-Flyer Capital Managementが単独で支援してきたが、フロンティアモデル開発のコスト増大を受けて方針転換。(Reuters)
- Polymarket - 予測市場プラットフォーム。直近の6億ドル調達(Intercontinental Exchangeリード)に続き、同評価額150億ドルでの4億ドル追加調達を交渉中。(Yahoo! Finance)
- NeoCognition - 自己学習型AIエージェントを開発するリサーチラボ(ドメイン特化の「世界モデル」を自律的に構築し、汎用エージェントをエキスパート化)。シードで4,000万ドルを調達。Cambium CapitalとWalden Catalyst Venturesが共同リード、Vista Equity Partners、エンジェルとしてIntel CEOのLip-Bu Tan、DatabricksのCo-FounderであるIon Stoicaが参加。 (TechCrunch)
🛰️ フィジカルAI
- Project Prometheus - Jeff Bezos創設のフィジカルAI(製造・航空宇宙・ロボティクス・創薬向け基盤モデル)企業。100億ドル調達に向け交渉中、評価額は380億ドル。投資家はJPMorgan、BlackRock。(CNA)
- Reliable Robotics - 自律型航空機システム(FAA認証取得を目指すRAS:商業・軍事航空向けの完全自動飛行技術、すでに200件超の受注を確保)。1億6,000万ドルを調達。Nimble Partners がリード、Eclipse、Lightspeed、Coatue、Pathbreaker Venturesが参加。新規投資家としてAE Ventures(Boeing戦略パートナー)、RTX Ventures、Presidio Ventures(住友商事)が参加。(FinSMEs)
- Collov Labs - 画像・カメラ入力をリアルワールドアクションに変換するビジュアルAIシステム(拡散モデル×空間推論×エージェントワークフローを統合、インテリアデザイン等に応用)。シリーズAで2,300万ドルを調達。Brightway Future Capital、Taihill Venture、MindWorks Capital、Matrix Partners MPCiが参加。(Yahoo! Finance)
🏥 ヘルスケア
- AcuityMD - メドテック企業向けAIプラットフォーム(医師・施設・市場動向データを統合し、医療機器メーカーの営業・商業インテリジェンスを自動化)。シリーズCで8,000万ドルを調達、評価額は9億5,500万ドル。StepStone Group がリード、Benchmark、Redpoint Ventures、ICONIQ、Atreides Managementが参加。(Yahoo! Finance)
- Tava Health - テクノロジー主導のフルスタック行動医療プラットフォーム(臨床医・雇用主・医療保険会社の三者を一つのインフラで繋ぐメンタルヘルスサービス)。シリーズCで4,000万ドルを調達。Centana Growth Partners がリード、Catalyst Investors、Blue Heron Ventures、Peterson Ventures、Springtide Venturesが参加。(Yahoo! Finance)
- Coral - 専門医療機関向けAI業務自動化プラットフォーム。1,250万ドルをLightspeedおよびZ47がリードして調達。 紹介状・事前承認・患者受付などのバックオフィス業務をAIで自動化し、直近7ヶ月で収益が約8倍に成長。(GlobeNewswire)
🔒 サイバーセキュリティ
- Cloudsmith - AI時代のソフトウェアサプライチェーン向けクラウドネイティブ・アーティファクト管理・セキュリティプラットフォーム。シリーズCで7,200万ドルを調達。投資家はTCVがリード、Insight Partnersが参加。(Yahoo!Finance)
- Artemis - AIネイティブのサイバー脅威リアルタイム検知・自動レスポンスプラットフォーム(NYC)。シードおよびシリーズAで合計7,000万ドルを調達。FelicisがシリーズAをリード、First Round CapitalおよびBrightmindが継続参加。(SiliconANGLE)
🏗️ バーティカル
- CuspAI - 英国発、AIを活用した新素材探索・設計プラットフォーム。半導体・電池・化学素材領域で素材探索を従来比最大10倍高速化。2億ドル以上の調達に向けて交渉中、評価額は10億ドル以上。投資家はNEA、Temasek。(Bloomberg)
💰 フィンテック
- Mosaic - プライベートマーケット向けAI駆動型ディールモデリングプラットフォーム(LBO・DCFなどの財務分析をルールベース計算×AIエージェントで自動化、ExcelをAI OSに置換)。シリーズAで1,800万ドルを調達。Radical Ventures がリード。 ボードにはTroy Pospisil(Ontra Founder & CEO)が参加。(Yahoo! Finance)
[国内]
- ミツモア - 現場・生活インフラ産業向けのオンライン見積もり・受発注プラットフォーム「ミツモア」、現場業界特化オールインワンSaaS「プロワン」、法人調達支援「ハッチュー」を展開。シリーズBストラテジックラウンドで追加約30億円を調達、シリーズB累計総額は約70億円。投資家はSMBC Edge、大和ハウスベンチャーズ、X&KSKなど。(PR Times
- A1A - 自動車製造業向け調達データプラットフォーム「UPCYCLE」を提供し、見積書・図面・サプライヤー情報を構造化してAIによるコストダウン支援を実現。シリーズBで約10億円を調達(第三者割当増資+デットファイナンス)。リードはJAFCO、i-nest capital、イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ、みずほキャピタルが参加。(PR Times)
- MODE, Inc. - 建設・製造・物流などの現場リアルタイムデータを統合・活用する現場DXプラットフォーム「BizStack」を提供するシリコンバレー発スタートアップ。シードで620万ドルを調達。リードはソフトバンク、ベイシス、Sankyu-SBIイノベーションファンドが参加。(PR Times)
- Kikuvi - 質問設計から収録・要約・インサイト抽出までをAIで自動化するヒアリング・インタビューSaaS。シードラウンドで総額4億円を調達。投資家はグロービス・キャピタル・パートナーズがリード、Plug and Play Japan、アニマルスピリッツなどが参加。(PR Times)
- シェルパ(シェルパ・アンド・カンパニー) - 大企業向けサステナビリティ・ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」を提供。開示企業・投資家・サプライチェーンをつなぐ非財務情報プラットフォームへ進化中。シリーズB Final Closeとして東京海上日動火災保険(東京海上グループ)より資金調達を実施。(PR Times)
- 12薬局 - 動物病院向けオンライン処方箋システムを自社開発し、専門薬剤師が調剤した医薬品を飼い主に直接届けるペット専門調剤薬局サービス。シリーズAラウンドを2ndクローズでクローズ。2ndクローズ時の投資家はARKRAY & PARTNERS、ベータ・ベンチャーキャピタル、FFGベンチャービジネスパートナーズ。(PR Times)
- QueeenB - 東北大学発のロボティクス・LabOS・AIエージェントを組み合わせ、ウェット実験の前処理・搬送・統合制御を自動化する自律型AIラボシステムを開発。シードラウンドにてエクイティ調達を実施。投資家はTHE SEED(リード)および複数のエンジェル投資家。(PR Times)



