「今週のSaaSxAIニュース」ピックアップ!
*SaaSxAI Weeklyは、ALL STAR SAAS FUNDが毎週ピックアップした記事を日本語で要約し、一部メンバーからのコメントを入れてお届けしています。

ツールを売るな、仕事を売れ──ColdIQ創業者が記したServices-as-Softwareの6ステップ・プレイブック
「How to Build Services-as-Software Business」 by Alex Vacca on X
30人規模のチームで、自己資金のみでARR 700万ドル、顧客数は400社を達成したColdIQ創業者のAlex Vacca氏による、サービス×AI×SaaSの融合モデルでの事業を立ち上げるための実践的なプレイブックを解説した記事。日本の起業家にとって、労働集約型サービス市場が大きい日本こそこのモデルが機能しやすく、今すぐ参考にできる実践論です。
ソフトウェアよりサービス予算を狙え
SequoiaパートナーのJulien Bek氏が提唱する「Services as Software」論のポイントはシンプルです。企業がQuickBooksに払う年間1万ドルに対し、経理担当者には12万ドルを払っています。この比率はほぼすべての業種で「ソフト1:サービス6以上」であり、スタートアップが本当に狙うべき予算はサービス側にあります。AIはその巨大なサービス予算を初めてスタートアップが攻略できる領域に変えました。
"コパイロット"より"オートパイロット"が生き残る
AIをプロの手元に置く「コパイロット型」(Harvey=法律、Rogo=投資銀行)と、成果物を直接届ける「オートパイロット型」(Crosby=NDA、WithCoverage=保険、ColdIQ=ミーティング獲得)では、次のモデルアップデート後の命運がまったく異なります。ツールを売る会社は常にモデルの進化との競争を強いられます。一方、仕事の成果を売る会社はモデルが進化するたびに「納品コスト↓、販売価格→」となりマージンが拡大します。<yellow-highlight-half-bold>ツール売りはモデルに圧縮され、仕事売りはモデルに乗って複利成長します。<yellow-highlight-half-bold>
ニッチを絞り込み、既存の外注予算に狙いを定めよ
対象を絞れば絞るほど、独自データの蓄積速度が上がります。選定基準は3つです。
①すでに外部委託されている業務か
②パターン認識・ルール適用で対応できる知的作業か
③サービス支出がソフトウェア支出を大きく上回るか
この3条件をすべて満たすニッチこそが、攻略すべき市場です。
最初のクライアントは自分で取りに行け
ウェブサイトもピッチデックもファネルも不要です。有料顧客を数社獲得し、「前のベンダーの何が嫌だったか」を聞き出すことが最初のリサーチです。価格は3年後もアンカーになる水準から設定し、「活動」ではなく「成果」を売ること。最初の10件の商談で出てきた反論が、そのまま後のセールスコピーになります。
手作業で限界まで動かし、すべての工程をドキュメント化せよ
MVPより先にオペレーションを回してください。手作業で蓄積したデータは同期間に作ったどのプロダクトより価値があります。初日から「タスクごとのMarkdown手順書・Loom動画・クライアント別意思決定ログ・失敗キャンペーン集」の4点セットを作り続けること。特に失敗集が1年後の最大の資産になります。
プライシングはサービス型、報告体験はSaaS型で設計せよ
「初期設定フィー+成果連動リテイナー+目標超過ボーナス」の3層構造で価格を組みます。同時に、初日からリアルタイムダッシュボードを全クライアントに提供し、週次レポートと四半期の意思決定者面談を徹底します。クライアント体験がSaaSに近づくほど、サービスビジネスの解約率もSaaS並みに改善されます。
スケールする前に、デリバリーから自分を外せ
採用の順番は「デリバリーオペレーター→自動化エンジニア→デリバリー責任者」の3段階です。この層が自走できるまで、マーケターや営業・COOの採用は不要です。創業者がデリバリーに残っている限り、自分自身がスケールの天井になります。著者自身、最後のデリバリー業務から手を引いた翌月に事業が前進しました。
ソフトウェアより先に、データMoatを積み上げよ
入力データと出力データ、そして「なぜその判断をしたか」という理由まで、すべてタグ付きで保存し続けてください。3年分の運用データは、資金力のあるピュアSaaSプレイヤーでも買えない参入障壁になります。やがてエージェントがデリバリーを担い、人間がジャッジメントを担う構造への移行は、外部から気づかれないまま静かに進みます。今日から記録をはじめることが、3年後の差を決めます。
「AIネイティブ」への脱皮──宣言より100倍難しい"組織の再設計"という本丸
「The Long Becoming」 by Alfred Lin(Sequoia Capital Partner) on X
SequoiaパートナーのAlfred Lin氏が、ShopifyやDuolingo・Klarnaの事例を引きながら「AI導入の真の壁は技術ではなく組織設計にある」と論じた投稿。日本のスタートアップ起業家にとっては、今この瞬間に組織の"設計思想"をAI時代に合わせて問い直せるかどうかが、2〜3年後の競争力を決定づけるため、非常に示唆に富む内容です。
「AI-enabled」と「AI-native」の間には、深い断絶がある
ShopifyのTobi氏、DuolingoのLuis氏、KlarnaのSebastian氏はいずれも大胆な内部メモを発信し話題を集めましたが、後に修正や撤回も行いました。"宣言すること"と"本当に生まれ変わること"はまったく別物です。AI-enabledとはAWSにアプリを乗せる"クラウド移行"であり、AI-nativeとはクラウド前提で一から設計する"クラウドネイティブ"に相当します。この二つは初期には似て見えますが、数年後に劇的に乖離します。
最大の差別化要因は「ゼロベースの組織再設計」
最も先進的なAI起業家たちが口を揃えるのは、<yellow-highlight-half-bold>「プロダクト・プロセス・ワークフロー・会社そのものを一度解体して再構築する意志こそが、AIで価値を獲得できる企業とそうでない企業を分ける最大要因」<yellow-highlight-half-bold>という点です。Lin氏はこれを「再創業の瞬間(refounding moment)」と呼びます。ほとんどの企業は旧来のプロセスの上にAIアシスタントを乗せるだけで止まり、業績がほぼ変わらないことに首をかしげます。
「採用→活用」から「エンジニアリング速度」へ
最初の壁は「ツールを本当に使っているか(採用)」です。ChainguardのDan Lorenc CEOが提唱する『トークンルール』では、エンジニアリングマネージャーは自分のトークン使用量を直属の部下の中央値付近に置くことを求められます。中央値を下回ればコーチングができない、上回りすぎればもっとコーチングをするべきとみなされます。採用が文化として根付くと、次のボトルネックはPR(プルリクエスト)数で測る真のエンジニアリング速度に移ります。上位5〜10%のエンジニアは1年で5倍生産性が上がった一方、中央値は20%増にとどまっており、上位の生産性を全体に波及させることが急務です。
「何を作るかを決める速度」が次の律速段階になる
エンジニアリング速度が上がると、今度はプロダクト意思決定の速度が律速になります。かつて四半期単位だったロードマップが今や数週間で動きます。優れた審美眼と判断力を持つプロダクトマネージャー・デザイナー・リーダーが希少資源になり、そこで多くの企業が止まります。「速く何でも作れる」ようになったとき、「本当に意味のあるものを作っているか」が問われます。
「自社の開発OSを構築する」ことが長期優位を生む
AIネイティブ企業は、カスタムの評価ハーネス・チケットルーティングエージェント・コードレビューエージェント・オンコールエージェントといった"社内ツール群"を継続的に構築・廃棄・再構築します。前四半期に作ったツールはすでに陳腐化しており、6ヶ月前のエージェントパターンはすでに粗削りです。AIネイティブ組織は「作り、捨て、また作る」ことを儀式なく当然のこととして行います。
「チームの組み方そのもの」を再発明する時代
AIによって少人数チームが以前より多くを高速に実行できる一方、組織設計を誤れば大きな混乱を招きます。ウォーターフォール開発はソフトウェアエンジニアの大軍を動かすために発明され、ツーピザチームとアジャイル開発はインターネット・クラウド・マイクロサービス時代の分散開発のために生まれました。AI時代におけるベストプラクティスはまだ誰も確立できておらず、「私たちが作るもの」です。

SaaSpocalypseは終わっていない──いまはじまったのは『AI対応の深度』による選別
「Atlassian and Twilio Crush the Quarter, Accelerate. Is the SaaSpocalypse Over?」 by Jason Lemkin on SaaStr
AtlassianとTwilioの四半期決算が市場予想を大幅に超え、「SaaSpocalypse」という約1年半続いたストーリーに見直しを迫るSaaSの好決算が出ました。しかし、「SaaSpocalypseは終わった」と結論づけるのは早計です。SaaSという単一のカテゴリはもはや存在せず、各社の「AI対応の深度」が問われています。
AtlassianとTwilioの数字はともに「加速」
Atlassianは売上高前年比32%成長、EPSは予想の0.98ドルに対し1.75ドル(78%上振れ)で株価は22.77%上昇。TwilioはARR 56億ドル超で3年超ぶりの最高の20%成長を達成し、株価も19.59%上昇しました。ただしAtlassianの株価は決算後の急騰を経てもなお、52週高値の242ドルから約65%下落した水準にあり、「決算予想を超えたこと」と「ナラティブが変わったこと」は別物です。
AIは「Expansionのレバー」として使われたとき初めて収益になる
AtlassianのAIプロダクト「Rovo」を利用している顧客はARRの成長率が非利用者の約2倍であり、Rovo AIクレジットの使用量は月次20%超で増加しています。またTwilioはSierra・Bland.aiといった音声AI企業を主要顧客として獲得し、音声(Voice)売上は19四半期ぶりの最高の20%成長を記録しました。<yellow-highlight-half-bold>AIをサブ機能として付け足すのではなく、コアプロダクトとプライシングに深く組み込んだ企業だけが、実際の収益加速を手にしています。<yellow-highlight-half-bold>
顧客数の伸びが「成長の中身」の本質である
売上高の数字以上に重要なのは、これらの企業が新規顧客を獲得しているのか、それとも既存顧客からより多くを引き出しているだけなのかという点です。顧客数の増加を伴わない売上高の増加は、結局のところ既存基盤を絞り取っているに過ぎません。たとえば、Atlassianの10,000ドル超クラウドARR顧客の純増率は7四半期連続で17%→10%へ低下しており、HubSpotの総顧客数成長率も21%→16%へ5四半期連続で鈍化しています。一方TwilioはQ1 2026だけで43,000の純新規アカウントを獲得し、これは2023年の年間純増数を上回る数字です。収益グラフが似ていても、既存顧客への拡張売上(Expansion)で稼いでいる企業と、新規顧客が急増している企業では長期的な成長の持続性がまったく異なります。
SaaSはもはや単一カテゴリではなく、3つに分岐している
記事はSaaSを「AIインフラ型(Cloudflare・Twilio・Snowflake)」「AI対応アプリ型(Atlassian・HubSpot)」「未対応の静的B2B SaaS」の3つに分類しています。AIインフラ型は再加速または高成長を維持、AI対応アプリ型は再構築が本物であれば成長を維持できる「争われた中間カテゴリ」、未対応企業はマルチプルが2倍以下まで圧縮され続けています。「SaaSpocalypseの終焉」ではなく、この三極への構造分断こそが今起きていることです。

Chief of Staff、誰のために雇うのか──a16zが解く、補完・レベル・コンピテンシーの設計
「How to Hire a Chief of Staff」 by Cassady Churchill & Jackie McQuiston on a16z
AIエージェントが組織のオペレーションを代替しはじめるにつれ、人間が担うべき「判断・調整・信頼」の役割としてCoSへのニーズが急増しています。一方で、定義や期待値が曖昧なまま採用に踏み切ると、ほぼ確実に失敗するロールでもあります。a16zのExecutive Talentチームによる実践ガイドが、その設計の勘所を解説しています。
CoSとは何か──「補完」であり「管制塔」である
CoSはエグゼクティブアシスタントでも特命担当でもなく、創業者が苦手とする領域を埋めるジェネラリストです。単一のエグゼクティブ直下に置くのが原則で、アドミン業務(事務・個人タスク)は役割の20%以下が目安とされています。エグゼクティブチームの一員として意思決定の場に座り、組織全体の優先事項を動かす存在といえます。
CoSの役割──組織フェーズで重心が変わる
主な責任は、運営リズムや意思決定フロー、計画・指標のフレーム設計といった基盤システムの構築、部門横断のミスコミュニケーション解消、CxOの時間と集中力の保護、スペシャルプロジェクトの推進などです。20人規模ではCxOの直接サポートが中心ですが、75人超ではリーダーシップチームの連携強化、150人超では組織全体の戦略設計や意思決定の仕組みづくりまで担うようになります。会社のフェーズによって期待値が大きく変わるロールです。
評価ポイント──タイトルより「何をしてきたか」で見る
a16zはMOC(Mission / Outcomes / Competencies)フレームワークで採用設計することを推奨しています。CoS経験者でなくても、以下の特性があれば十分評価に値します。
Super organizer:カオスに秩序をもたらし、自分自身のシステムを持っている/Strategic thinker:全体像を見渡し、施策を会社の優先事項に紐づけられる/Reliable closer:渡した仕事は必ず完結する。フォローアップ不要/Trusted operator:機密情報を扱う責任の重さを体で理解している/Expert facilitator:対話をリードし、チームを動かし、プロジェクトを前進させる。<yellow-highlight-half-bold>「この人は以前やったことがある」だけでは判断できないため、自社の実際の課題を面接で提示し、どう考えるかを見ることが大切です。<yellow-highlight-half-bold>
人物像──多様なバックグラウンドに潜むCoSの資質
コンサル・投資銀行・PE出身者、非線形キャリアの持ち主、EA・Office Manager出身、スタートアップ初期のオペレーション担当など、バックグラウンドは多様です。共通するのは「曖昧さを楽しめる」「信頼を積み上げられる」という特性です。また、CoSは2〜3年のコミットメントが標準で、その後は機能リーダーへとキャリアが広がっていくことが多く、採用前に「この後どうなるか」を合意しておくことが良い関係の前提になります。
資金調達ニュース
[海外]
🏢 エンタープライズ
- Ineffable Intelligence - 強化学習(RL)のみを用いて人間データに依存せず知識を自律的に習得する「スーパーラーナー」を開発するロンドン発AIスタートアップ(元DeepMind強化学習チームリーダー David Silver氏創業)。シードで11億ドルを調達、評価額は51億ドル(欧州史上最大のシードラウンド)。Sequoia Capital・Lightspeed Venture Partners(共同リード)、NVIDIAが出資。(TechCrunch)
- Sierra - 企業向けカスタマーサービス用AIエージェントのプラットフォーム。Fortune 50の40%以上を顧客に持ち、ARR 1億5,000万ドルに到達。シリーズEで9億5,000万ドルを調達、評価額は150億ドル超。Tiger GlobalとGV(Google Ventures)が共同リード、Benchmarkが参加。(TechCrunch)
- Ramp - 法人カード・経費管理・財務オペレーション自動化プラットフォーム。7.5億ドルの調達を交渉中、評価額400億ドル超(プレマネー)。2025年7月のシリーズE-2はIconiq Capital・GICがリードしたが、今回の調達のリード投資家は未確定。年商10億ドル超。(TechCrunch)
- Blitzy - 自律型エンタープライズ向けソフトウェア開発プラットフォーム(SWE-Bench Proで66.5%を記録し、大規模レガシーコードベースのモダナイゼーションでGlobal 2000企業に採用が広がる)。2億ドルを調達、評価額14億ドル。Northzoneがリード、PSG・Battery Ventures・Jump Capitalが参加。(Yahoo Finance)
- Hightouch - AIを活用したマーケティングオートメーション・データアクティベーションプラットフォーム。シリーズDで1.5億ドルを調達、評価額27億5,000万ドル。Goldman Sachs AlternativesとBain Capital Venturesが共同リード、ICONIQ Growthが参加。(BusinessWire)
- DeepInfra - AIモデルの推論に特化したクラウドプラットフォーム。GPU最適化により高速・低コストな推論APIを提供し、Meta LlamaやMistralなど主要OSSモデルをホスティング。シリーズBで1億700万ドルを調達。Georges Harik氏が共同リード、A.Capital Ventures、Crescent Cove、Felicis、NVIDIA、Peak6、Samsung Next、Supermicro、Upper90が参加。(Yahoo Finance)
- RadixArk - オープンソース推論エンジン「SGLang」を商業化し、AIの推論・学習インフラを民主化するプラットフォーム(Google、Microsoft、xAIなどが利用)。シードで1億ドルを調達、評価額は4億ドル。Accel・Spark Capital(共同リード)、NVenturesが出資。(Yahoo Finance)
- Netomi - LLMベースのカスタマーサービスAIエージェント。1億1,000万ドルを調達。Accenture Venturesがリード、Adobe Ventures、WndrCoが参加。(Yahoo Finance)
- Tessera Labs - AIネイティブなERPモダナイゼーションプラットフォーム(SAP ECC→S/4HANAへの移行を従来の数年から数週間に短縮)。シリーズAで6,000万ドルを調達。a16zがリード、Foundation Capital、Myriad Venture Partnersが出資。(Yahoo Finance)
- Manifest - AIネイティブな法律事務所。AIエージェントが弁護士サービスを提供し、業界慣習である時間課金(billable hour)を廃止。シリーズAで6,000万ドルを調達、評価額は7.5億ドル。Menlo Venturesがリード、Kleiner Perkins、First Round Capital、Quiet Capitalが参加。リーガルテック領域のシリーズAとして史上最大級。(Yahoo Finance)
- Standard Intelligence - コンピューター操作(computer use)に最適化されたAI基盤モデル「FDM-1」を開発。評価額5億ドルで7,500万ドルを調達。Sequoia CapitalとSpark Capitalがリード、Andrej Karpathy氏らがエンジェル参加。(Dealroom)
- Liquid Instruments - ソフトウェア定義型テスト・計測ソリューションプロバイダー。シリーズCで5,000万ドルを調達。Keysight Technologies、Australian Government's National Reconstruction Fundがリード。(Yahoo Finance)
- Nova Intelligence - SAP開発・移行の全工程を自動化するエージェントAIプラットフォーム。シリーズAで3,150万ドルを調達。Chemistryがリード、Accel、SAP.io、Convictionが出資。(Fortune)
- ComfyUI - クリエーター向けのノードベースのワークフロープラットフォーム。画像・動画・音声生成の精緻なパイプライン制御をクリエイター向けに提供。ユーザー400万人超、1日15万ダウンロード。評価額5億ドルで3,000万ドルを調達。Craft Venturesがリード、Pace Capital、Chemistry、TruArrowが参加。(TechCrunch)
- CopilotKit - アプリネイティブなAIエージェント組み込みインフラ(AG-UIオープン標準を主導;Google・Microsoft・Amazon・Oracleが採用)。シリーズAで2,700万ドルを調達。Glilot Capital、NFX、SignalFireが共同リード。(TechCrunch)
- Nace.AI - 企業ポリシーを特化型小規模言語モデル(MetaModel)に変換し、財務・監査・コンプライアンス業務を100以上の専門AIエージェントで自動化するプラットフォーム。シードで2,150万ドルを調達。Walden Catalystがリード、General Catalystが出資。(Yahoo Finance)
- Featherless - オープンソースAIモデルの実行に特化したプラットフォーム。インフラ管理不要でHugging Face上の3万超のモデルへのAPIアクセスを提供。シリーズAで2,000万ドルを調達。AMD VenturesとAirbus Venturesが共同リード、BMW i Venturesが参加。(FinSMEs)
- Creati Gen AI - 会話型・テキスト駆動の動画編集AI「Buzzy」を提供(既存動画を自然言語で編集することに特化)。傘下のCreati Studioは累計2,000万ユーザーを突破。2,000万ドルを調達。Redpoint Venturesがリード。(FinSMEs)
- Fazeshift - AIエージェントによる売掛金(AR)業務エンドツーエンド自動化SaaS。シリーズAで1,700万ドルを調達。F-Primeがリード、Gradient(Google)・Y Combinator・Wayfinderが参加。1年でARR12倍成長。(FinSMEs)
- Pit - AIネイティブな社内業務オペレーション構築プラットフォーム(ストックホルム拠点)。シードで1,600万ドルを調達。a16zがリード、Lakestarが出資。(TechCrunch)
- Definity - エージェント型データエンジニアリング自動化プラットフォーム。シリーズAで1,200万ドルを調達。GreatPoint Venturesがリード、Dynatrace、StageOne Ventures、Hyde Park Venture Partnersが参加。(CTech)
💰フィンテック
- Kalshi - 予測市場(プレディクションマーケットプレイス)の運営プラットフォーム。機関投資家の取引量が6ヶ月で800%増、年換算取引量は1,780億ドルに達する。シリーズFで10億ドルを調達、評価額は220億ドル。Coatueがリード、Paradigm、IVP、Morgan Stanley、ARK Invest、a16z、Sequoia Capitalが出資。(TechCrunch)
- Rogo - 金融機関向けAIリサーチ・分析プラットフォーム。シリーズDで1億6,000万ドルを調達。Kleiner Perkinsがリード、Sequoia Capital、Thrive Capital、Khosla Ventures、J.P. Morgan Growth Equity Partners、BoxGroupが参加。(Yahoo Finance)
- Corgi - スタートアップ向けAIネイティブな完全内製型保険キャリア(一般賠償・サイバー・テックAI賠償をカバー)。シリーズBで1億6,000万ドルを調達、評価額は13億ドル。TCVがリード、Kindred Ventures、Leblon Capital、First Order Fundが出資。(TechCrunch)
- Fun - 暗号資産プラットフォーム向けの入出金・決済インフラ(Polymarket・Aave・Lighterなどが顧客)。シリーズAで7,200万ドルを調達。Multicoin CapitalとSignalFireが共同リード。(Yahoo Finance)
- Kashable - 従業員向けファイナンシャルウェルネス(給与連動型ローン・金融教育)プログラム提供企業。シリーズCで6,000万ドルを調達。Goldman Sachsがリード、Revolution、EJF Venturesが参加。(Yahoo Finance)
- Fence - アセットバック・ファイナンス(ABF)インフラを支援するプラットフォーム。2,000万ドルを調達。Galaxy Ventures(Galaxy Digital)がリード。(Yahoo Finance)
🛰️ ハードウェア×AI
- Sereact - ロボット向けビジョン言語アクションモデル「Cortex」を開発するドイツのAIロボティクススタートアップ。倉庫・製造現場向けのピッキング自動化で欧州全土に200台以上を展開、10億回以上の生産ピックを達成。シリーズBで1億1,000万ドルを調達。Headline VCがリード、Bullhound Capital、Felix Capital、Daphni、Creandum、Air Street Capital、Point Nineが出資。(SiliconANGLE)
- JuliaHub - ハードウェアエンジニアリング向けエージェント型AIシミュレーション・開発プラットフォーム「Dyad 3.0」。半導体・衛星・リチウムバッテリー等の設計・テストサイクルを数ヶ月から数分に短縮。シリーズBで6,500万ドルを調達。Dorilton Capitalがリード、General Catalyst、AE Venturesが出資。(SiliconANGLE)
- Wiliot - サプライチェーン向けバッテリーフリーBluetooth IoTセンサー・Physical AIプラットフォーム(サンディエゴ拠点)。7,500万ドルを調達。Avery Dennisonがマイノリティ出資し、優先パートナーに就任。(Yahoo Finance)
- All3 - AI設計×ロボット工場×自律型脚ロボット「Mantis」を垂直統合した建設向けロボティクスプラットフォーム(ロンドン拠点)。シードラウンドで2,500万ドルを調達。RTP Globalがリード、SuperSeed、Begin Capital、s16vc、VNV Globalが出資。(FinSMEs)
🏥 ヘルスケア
- Aidoc - 放射線・臨床向けAIトリアージ・ワークフロープラットフォーム。年間6,000万件以上の患者ケースを解析し、世界約2,000病院に導入済み。シリーズCで1億5,000万ドルを調達(累計5億ドル超)。Goldman Sachs Alternatives Growth Equityがリード、General Catalyst、NVIDIA NVentures、SoftBank Investment Advisorsが出資。(SiliconANGLE)
- Iterative Health - 消化器系疾患を対象とした臨床試験インフラおよびAIプラットフォーム。シリーズCで7,700万ドルを調達。Intrepid Growth Partners・GV(Google Ventures)が共同リード。(Yahoo Finance)
- Fathom Therapeutics - NYC発、量子化学(quantum chemistry)×AIを活用した低分子創薬設計企業。シリーズAで4,700万ドルを調達。Sutter Hill Venturesがリード、Chemistry、Alexandria Venture Investmentsが参加。(PR Newswire)
- SquareMind - 全身の皮膚を非接触で自動撮像し皮膚科医の診断を補助するAIロボット「Swan™」を開発するパリ発スタートアップ。pre-シリーズAを含む形で1,800万ドルを調達。Sonder Capitalがリード(Intuitive Surgical創業者Fred Moll氏参画)、Deeptech 2030 Fund(フランス政府)、Adamed Technology、Calm/Storm Venturesが出資。(Yahoo Finance)
🏗️ バーティカル
- ZyG - D2Cブランド向けEC成長自動化エージェントOS(ironSourceのOBが設立)。シリーズAで6,000万ドルを調達、評価額5億ドル。Accelがリード、Bessemer Venture Partners・Lightspeedが参加。(CTech)
- Astrocade - テキストプロンプトだけで誰でもゲームを作成・共有できるAIネイティブなソーシャルゲームプラットフォーム。ローンチ8ヶ月で約500万MAU・7.5万本超のゲームを達成。シリーズA・Bで5,600万ドルを調達。Sequoia Capital(シリーズBリード)、Sea(シリーズAリード)、Googleが出資。(CTech)
- Spread AI - ベルリン拠点、製造業向けengineering intelligenceプラットフォーム(製品のデジタルツイン「プロダクトツイン」を提供し、生産効率化・品質管理を自動化)。シリーズBで3,000万ドルを調達。DTCP Growth、IQT、OTB Venturesが参加。(SaaS News)
- Lithosquare - パリ拠点、AIを活用した重要鉱物探査プラットフォーム(地質学的知見と基盤AIモデルを組み合わせ、鉱物探査の高速化を狙う)。シードで2,500万ドルを調達。World Fund・Kindred Capitalが共同リード、Daphni・Omnes Capital・Ovni Capitalが参加。(FinSMEs)
⚖️ リーガルテック
- Enter - サンパウロ拠点、企業向け大量訴訟管理AIプラットフォーム(Airbnb・LATAM Airlines・Nubankなどが顧客)。シリーズBで1億ドルを調達、評価額12億ドル。Founders Fundがリード、Sequoia Capital・Ribbit Capital、ONEVC、Atlantico、Kaszekが参加。ラテンアメリカで最も評価額の高いAI企業の1つ。(Pulse2)
- Legora - 弁護士向けコラボレーティブAIプラットフォーム。シリーズDエクステンションラウンドで5,000万ドルを調達、累計6億ドル・評価額56億ドル。Atlassian、NVentures(NVIDIA)、Insight Partnersが出資。(TechCrunch)
🔒 サイバーセキュリティ
- XBOW - GitHub Copilot創設者が設立した、自律型AIによる継続的ペネトレーションテストプラットフォーム。シリーズC追加分で3,500万ドルを調達(シリーズC合計1億5,500万ドル。)Accenture Ventures、NVentures(NVIDIA)、Samsung Ventures、SentinelOne S Ventures、DNX Ventures、Liberty Global Tech Venturesが参加。(Yahoo Finance)
そのほか
- Moonshot AI - 北京拠点、Kimiチャットボット・open-weight LLMを開発するAIラボ。約20億ドルを調達、評価額200億ドル超。Meituan傘下のLong-Z Investmentsがリード、Tsinghua Capital・China Mobile・CPE Yuanfengが参加。ARRは2026年4月に2億ドルを突破。(TechCrunch)
[国内]
- トグルホールディングス - 不動産業界を起点に「toggle エージェント」で全産業のワークフローをエンドツーエンドで自動化するAIエージェントプラットフォームを提供。C種優先株式発行および金融機関借入の合計約33億4,000万円を調達(既存株主間のセカンダリー取引約6億5,000万円を含む総取引規模は約40億円)。リードはAxiom Asia Private Capital、スパークス・アセット・マネジメント(未来創生3号ファンド)。(PR Times)
- Zen Intelligence - 建設現場の無人化を目指し、3D VisionとVision-Language Model(特化型AI基盤モデル)を核とした施工管理AI「zenshot」を展開するPhysical AIスタートアップ。シリーズAラウンドを総額25億円でクローズ(うち今回のデットファイナンス分は10億円)。金融機関はみずほ銀行、三菱UFJ銀行、商工組合中央金庫、北國銀行。(PR Times)
- Pictoria - AIキャラクターの企画・開発・運用をワンストップで提供。AI VTuber「紡ネン」や1対1対話アプリ「AI彼氏くん」などのコンシューマー向け実績をもとに法人領域へ本格展開。総額3億3,000万円を調達(第三者割当増資+金融機関借入:みずほ銀行・きらぼし銀行・日本政策金融公庫)。投資家はキヤノンマーケティングジャパン、みずほキャピタル、GOLDEN EGG Ventures、Skyland Ventures。(PR Times)



