「今週のSaaS×AIニュース」ピックアップ!
*SaaS×AI Weeklyは、ALL STAR SAAS FUNDが毎週ピックアップした記事を日本語で要約し、一部メンバーからのコメントを入れてお届けしています。

あなたは100万人のダメな社員を雇った──AIネイティブの競争優位は「トークンをいかにマネジメントするか」
「You Just Hired a Million Bad Employees」 by George Sivulka on a16z
a16zに掲載された、Hebbia CEOのGeorge Sivulka氏による記事で、AIエージェントは人間の労働者と同じ失敗パターンを繰り返しており、真の競争優位は「トークン(AI)をいかにマネジメントするか」にあると解説しています。日本のAI・SaaSシード/アーリー起業家にとっては、AIを導入するだけのフェーズは終わり、evalやコンテキスト設計そのものがプロダクトのMoatになりうる、という次の投資テーマを示唆する内容です。
人間よりソフトウェアのほうが高くつく時代に突入
歴史上初めて、AIエージェントを大量に走らせる(トークンを消費する)コストが、人間を雇うコストを上回る局面が生まれています。しかし皮肉なことに、AI導入は雇用を減らすどころか、多くの企業でむしろ人員増加を伴っているという逆説的なデータが示されました。
鉄道の歴史に学ぶマネジメントの必要性
1830年代の米国鉄道網の急拡大期、1841年の列車衝突事故をきっかけに、近代的な「管理階層」・「役割定義」「ヒエラルキー」が生まれました。現在のAIもまったく同様です。システムが複雑化しすぎた結果、統制のための「マネジメント」が必要な局面に来ています。
「トークンマックス」の本質はプロンプト下手の裏返し
トークンを大量に消費する「トークンマックス(Tokenmaxxing)」が話題ですが、問題の本質はトークン量ではなく、大半の従業員がAIに適切な「コンテキスト」を与えられないことにあります。AIに正しく指示できる人材はごく一握りに限られています。
「ループ」は会議のための会議と同じ無駄
エージェントが自己修正を繰り返す「ループ」は、人間がタスクを明確に定義できなかったことへの穴埋めにすぎず、実質的には「トークンを消費するために、追加のトークンを消費している」状態だと指摘しています。既存の組織で80%の従業員が大きな価値を生まないのと同様に、現在消費されているトークンの実におよそ80%は、何も生み出していない無駄なループです。
100倍のリターンを生むトークンこそ、次の10倍エンジニア
かつて組織の生産性を桁違いに引き上げたのが「10倍エンジニア」だったように、これからは適切なコンテキストを持つ「100倍トークン」を見つけ、育てることが企業競争力の源泉になります。
evalが新しいOKRになる
コーディング領域でAIが突出して機能しているのは、コードが「動くか動かないか」という明確な「eval(評価基準)」が確立されているからです。今後、コード以外の曖昧な業務領域にAIを浸透させるには、<yellow-highlight-half-bold>各社固有のビジネスプロセスを定量化する「eval」を構築できるかどうか<yellow-highlight-half-bold>が、企業の最大の差別化要因であり最も価値ある資産になります。
次の兆ドル産業は「AIトランスフォーメーション」企業
既存の業務サービス市場を奪う「ネオファーム(AIネイティブ・サービス)」より、既存企業のプロセスをAIエージェントに落とし込んで変革を支援する「トランスフォーメーション企業」のほうが10倍大きな市場になると予測されています。Palantirがその好例であり、彼らはソフトウェアそのものではなく、企業の「変革(トランスフォーメーション)」を売ることで強固な地位を築いています。
「一人一エージェント」は間違いだった:SierraがAI社内展開で得た5つの教訓
「AI-pilling our company: lessons learned」 by Neil Rahilly on Sierra
Sierra社(Bret Taylor氏率いるAIカスタマーサービス企業)のNeil Rahilly氏による記事で、全社員にAIエージェントを展開する過程で得た組織的・技術的な学びを解説しています。日本のAI・SaaSシード/アーリー起業家にとっては、社内向けAIエージェント導入のアーキテクチャ設計や成果指標の考え方が、自社プロダクト設計やAI-native組織づくりの実践的な参考になる内容です。
役割ごとのエージェントは失敗する
SierraはPINE(サポート)、Pinewood(データ分析)などロール別に複数のエージェントを用意しましたが、実務では機能しませんでした。仕事は部門をまたいで発生するため、単一エージェント「Pinecone」に統合し、1つのSlackハンドル・1つのURL・1つの継続スレッドで対応する形に変えました。
リアクティブからプロアクティブへ
業務は1回のやり取りでは終わらず、数日〜数ヶ月かけて進みます。Pineconeはセッションをまたいでコンテキストを保持し、Webhookの発火やタスク登録などをきっかけに、指示を待たずに自ら先回りして下調べや初稿作成を行う設計を目指しています。
ボトルネックは知能ではなくビジネスコンテキスト
フロンティアモデルの知性は十分な水準に達しており、真のボトルネックは自社固有のワークフローや業務判断といった「コンテキスト」にあるとしています。
- MCP(Model Context Protocol)を通じて社内37システムに接続し、アクセス制御・監査ログを備えた「MCP Gateway」がこれを支えています。
- Pineconeの基盤モデル(Claude CodeやCodexなど)は日々進化するため、特定モデルへの依存は競争優位にならず、<yellow-highlight-half-bold>モデル選択・ルーティング・コンテキスト管理を担う「レイヤー」を自社で持つことこそが差別化要因になる<yellow-highlight-half-bold>と結論づけました。
エージェントがUIになり、既存システムはバックエンド化する
PR(プルリクエスト:コードの変更提案)やアカウント記録などの成果物(アーティファクト)を扱う既存システム(GitHub、Salesforceなど)を置き換えるのではなく活用し、エージェントをその上に重ねる「横断レイヤー」として設計する方針を取りました。
セッション数ではなく成果を測る
Pineconeは3月の初コミット以来7万5千セッション以上、PRの70%をこのエージェント経由で作成するまでに拡大しましたが、セッション数やツール呼び出し数は「活動量」であって「成果」ではないと強調しています。真に測るべきは、案件成約が早まったか、顧客課題が一発で解決したか、といった実質的な変化だとしています。

15分で1,000万ドル。Fireworks創業者が語る、特化型インテリジェンスという次のフロンティア
「The Open-Source AI Reality | How Token Costs Will Fall 10X & Usage Will Explode 100X」 by Harry Stebbings on 20VC
Fireworks AI創業者で、Meta時代にPyTorchの開発を率いたLin Qiao氏が、Harry Stebbings氏のポッドキャスト「20VC」に出演。Stebbings氏はわずか15分の面談でFireworksに1,000万ドルの小切手を切っており、10年の投資キャリアで最も簡単な判断の1つだったと語るほどの惚れ込みようです。
本エピソードでは、汎用AGIに対する特化型インテリジェンスの優位、オープンソースモデルの経済性、データと知能の関係、そして「co-workの時代」の到来について掘り下げています。
1日40兆トークンの大半は、既製モデルではなくカスタムモデルから生まれている
Fireworksは1日あたり40兆を超えるトークンを処理していますが、その大半は既製モデルではなく、顧客ごとにカスタマイズされたモデルから来ていると語りました。
Qiao氏は自社を推論(インファレンス)プロバイダーとは呼びません。企業が自社の課題に合わせてモデルをチューニングするのを支える「特化型インテリジェンス」のプラットフォームだと位置づけています。この40兆という数字は、1つの汎用モデルが全員に同じ形で提供される未来ではなく、特化こそが主流になるという同社の賭けを裏づける実証データだと指摘しました。
インテリジェンスはデータの派生物であり、最も価値あるデータは企業の中に眠っている
知能とはデータから派生するものであり、汎用モデルが学習に使うインターネット上の公開データは、世界のデータ全体から見ればごく小さな断片にすぎないと指摘しています。
世界のデータの大半は各社の独自IPとして社内に閉じ込められ、外部に共有されることはありません。つまり、<yellow-highlight-half-bold>最も価値の高いデータは、いまだ知能へと変換されないまま眠っている<yellow-highlight-half-bold>というわけです。
この「活性化されていないデータ」を動かすことこそが、プライベートで特化したインテリジェンスのフロンティアだと語りました。
オープンモデルは品質の閾値を超え、わずかなデータで汎用モデルを上回れる
オープンモデルとクローズドモデルはともに品質の閾値を超えましたが、オープンモデルのほうがはるかにチューニングしやすいと語っています。企業が持つわずかな独自データさえあれば、自社のeval(評価指標)に向けて少しずつ改善を重ねられ、自社固有の課題においては汎用モデルを上回れると指摘しました。
さらに本質的なのはコントロールだといいます。モデルの重みが公開されれば、それは自分のものであり、好きなように書き換えられるからです。Fireworksは創業時、まだ黎明期にあったオープンモデルに社運を賭ける大きな決断をしましたが、その賭けは実を結んだと振り返りました。
少数のAGIではなく、数百万の特化型モデルに分かれる
未来は少数のAGIモデルが世界を支配するのではなく、アプリケーションやユースケースごとに1つ、数百万の特化型モデルに分かれていくと語っています。Qiao氏自身、これは怖い予測かもしれないと認めています。
各社はそれぞれ独自の設計思想、美意識、狙う顧客層を持つため、モデル提供者が学習過程で埋め込んだ判断は、どの企業のニーズとも必ずズレるといいます。だからこそオープンかクローズドかを問わず、あらゆるモデルには自社用のガードレールを設ける必要があると指摘しました。
「昨年はコーディング、今年はco-work」、co-workの裾野ははるかに広い
「昨年はコーディングの年、今年はAIと人間の協働(co-work)の年です」と語っています。コーディングでは、Cursorのような一部の勝者に業界全体が集中しましたが、co-workは汎用のディープリサーチから、法務、金融、カスタマーサポート、採用、営業、マーケティング、ヘルスケアといった無数の縦の領域へと広がっていると指摘しました。
さらに、消費者向け企業までもが、レコメンドエンジンのような従来の仕組みを生成AIの視点で見直し始めているといいます。Qiao氏自身、Metaで世界最大級のレコメンドシステムを構築してきた経歴の持ち主であり、この変化がどう新しい経済へと転換していくのかに強い関心を寄せています。

Zoomの再現性の高い復活モデル。Anthropic出資が生んだ25倍の副産物
「5 Interesting Learnings from Zoom at ~$5 Billion in ARR」 by Jason Lemkin on SaaStr
2020年以前は誰もが愛用した革新的アプリでしたが、コロナ禍でARRが10億ドルから40億ドルへ急増しました。その後、出社回帰やTeamsへのシェア流出により衰退すると見られていたZoomです。実際その懸念は的中し、Zoomは本来5年以上かけて達成すべき成長をわずか数ヶ月に凝縮してしまったと言えます。
しかしZoomは再び成長軌道に乗り始めました。かつての急成長ではなく、緩やかで成熟した、SLG型の成長です。2027年度第1四半期の売上高は12.4億ドル(前年比5.5%増)で再加速し、ARRは約50億ドルに到達しました。AI Companionの有料ユーザーは前年比184%増と、顧客が実際にお金を払うAI収益化が進んでいます。
エンタープライズ事業が売上の61%を占め主力となり、フリーキャッシュフロー率は40%超、時価総額は270億ドルに到達しています。成長を取り戻しつつキャッシュマシンへと変貌した、稀有で再現性の高い成熟B2Bソフトウェアの事例です。
成長の再加速
四半期売上高は前年比5.5%増の12.4億ドルとなり、通期でも成長率が130bp加速して4.4%と改善しました。かつて3%まで落ち込んだ成長率が緩やかに回復しており、ロックダウン特需の反動を乗り越えつつあります。
AIの実質的な収益化
AI Companionの有料ユーザーは184%増となり、新機能『My Notes』は提供4ヶ月で150万ライセンスに到達しました。無料でAIを配布する競合が多い中、Zoomは有料SKUへの組み込みに成功しています。顧客体験(CX)領域の上位10件の大型商談すべてにAIが関与している点も、強力な営業フックになっている証拠です。
エンタープライズ主導への転換
エンタープライズ売上が全体の61%を占め、その成長率も7.2%と、オンライン(セルフサーブ)の2.8%を大きく上回ります。コロナ特需を支えた個人・SMBのセルフサーブ事業が減速する一方、単価の高いエンタープライズと、複数プロダクトの組み合わせが新たな成長エンジンとなっています。
稼ぐキャッシュマシンへの転換
非GAAP営業利益率41.1%、フリーキャッシュフロー率40.4%という高い収益性に加え、10億ドルの自社株買い追加枠を設定しました。なお、2023年に行なったAnthropicへの出資は、大きな含み益(約25倍)として財務を支えるだけでなく、<yellow-highlight-half-bold>AIモデルを小売価格でレンタルするコストを抑え、40%超のFCFマージンを守る「戦略的な盾」<yellow-highlight-half-bold>にもなっています。

良問にも半減期がある──Coinbaseが1年かけて引き直した面接の基準
「Interviewing Engineers in the AI Era: Lessons from a Year of Rebuilding」 by Coinbase on Coinbase Blog
Coinbaseは、新コードのAI生成比率が約80%超に達したことを受け、自社のエンジニア採用面接を約1年かけて完全につくり替えた実践記録を公開しました。単に「評価項目」を入れ替えるのではなく、AI時代には「良問の基準が秒速で古びる」という前提に立ち、面接フローそのものを継続的に点検・廃棄する運用設計が示されています。
見極める力を「暗記力」から3軸の「AI Fluency(AI流暢性)」へ引き直す
コードのAI生成比率は、2025年Q1の5.7%から同年末には50%超、さらに直近では80%超へとわずか1年強で急上昇。日々の仕事が「ゼロから書く」から「AIを監督し、検証する」へと変わりました。 これに伴い、Coinbaseは面接で見る力を「AI Fluency」として以下の3つの軸で再定義しました。
- Usage(適切に使えるか):AIに対し、適切にコンテキストを提供し、意図通りのアウトプットを引き出せるプロンプト能力
- Application(使う場面を選べるか):AIを適用すべきタスクと、人間が自力で書くべきデリケートなコア領域を正しく見極められる判断力
- Understanding Limits(AIの限界やリスクを理解しているか):AIのハルシネーションやセキュリティ上の脆弱性を見抜き、人間が最終的な「防波堤(ガードレール)」となれる検証能力
設問を足すのではなく、その力が出てしまう「課題」そのものに面接をつくり替える
見たい力が「AIを使いこなし、間違いを見抜く力」に変わっても、課題が「ゼロから暗記でコードを書く」ままでは測れません。古い問題にそのままAI利用を許可するだけではAIが一瞬で解いてしまい、本人の実力がかえって見えなくなってしまいました。そこでCoinbaseは、既存コードのバグ取りやレビュー、そして「本番に出すか、切り戻す(ロールバックする)か」の判断をAIありで行わせる実務型へと課題自体をつくり替えました。その力が出ざるを得ない状況そのものを課題にする、という考え方です。
面接を「数年に一度の改修」ではなく、定期的に見直す「生きたプロセス」にする
モデルの進化が速く、今日候補者の「AIを動かす技術力」を測るのに最適だった良問も、翌四半期にはAIがボタン1つで完璧に処理してしまい、使い物にならなくなります(設問の半減期問題)。 Coinbaseは面接を四半期ごとに点検し、効かなくなった設問を容赦なく引退させています。
その際の鉄則は<yellow-highlight-half-bold>「ラウンド数は増やさない(新しい設問を足すなら、古い設問を必ず1つ置き換える)」。<yellow-highlight-half-bold>見極め要素は変わり続ける前提で、「基準を定期的に引き直す運用」そのものを持つという設計思想が示されています。
資金調達ニュース
[海外]
🏢 エンタープライズ
- Fireworks — カスタムAIモデルの学習・提供に特化したインファレンスプラットフォーム。Uber、Shopify、Harveyなど幅広い企業に「専用インテリジェンス」基盤を提供し、年間経常収益は10億ドルを突破(前年比5倍)。シリーズDで15億ドルを調達。評価額は175億ドル。投資家はAtreides Management、Index Ventures、TCVの3社が共同リード。(Yahoo! Finance)
- Emergent — 非エンジニアでも自然言語プロンプトだけでプロダクション品質のフルスタックアプリを構築できる「バイブコーディング」プラットフォーム。シリーズCで1.3億ドルを調達し、評価額は15億ドル(ポストマネー)。リードはCreaegis、Claypond、Sentinel Globalが参加。(TechCrunch)
- Spectro Cloud — エンタープライズ・公共機関・ネオクラウド/ソブリンクラウド向けにAIインフラをプロダクション運用へ導入するためのAIインフラ管理ソフトウェア企業。シリーズDで1億ドル超をオーバーサブスクライブで調達。リードはGoldman Sachs Alternatives Growth Equity、AMD Ventures、Ericssonが参加。(Yahoo! Finance)
- Nous Research — オープンソースAIエージェント「Hermes」を開発。ローカル環境で動作し、Web検索・コーディング・画像解析などの機能を持つ。Robot Venturesがリードする形で少なくとも7,500万ドルを調達交渉中。評価額は15億ドル。投資家はRobot Ventures、USV。(TechCrunch)
- InstaLILY — SAPやNetSuite、Salesforceなど既存の基幹システムに組み込む「AIフォワード・デプロイド・エンジニア」を開発。業務プロセスを自動化するワークフローエージェントを構築し、売上は過去1年で5倍に成長。シリーズBで6,000万ドルを調達。投資家はEnergize Capital(リード)、Insight Partners、Home Depot Ventures。(Yahoo! Finance)
- Gradium — パリ拠点の音声AIスタートアップ。開発者・企業向けに超低遅延のリアルタイム音声認識・音声合成・音声翻訳モデルを提供。シードラウンドの追加調達で3,000万ドルを調達(シード累計1億ドル超)。投資家はNvidia。(TechCrunch)
- Rime — 独自収録した会話音声データをもとに、企業向けカスタマイズ不要の音声AIモデルを提供するエンタープライズ音声AIプラットフォーム。Mayo Clinic、Dialpad、Upstartなどで月間約1億件の通話を処理。シリーズAで2,400万ドルを調達。投資家はM13 Ventures(リード)、Twilio Ventures、Corazon Capital。(TechCrunch)
- Adapter — 個人・業務データをAIエージェント向けに構造化・保護する「Cognition as a Service」インフラとAPI「Adapter Mind」を提供する開発者向けツール。これまでに累計1,780万ドルを調達。投資家はGV、Bond Partners、Hillspireなど。(Upstarts Media)
- Meticulous — アプリの操作を記録しAIでエンドツーエンドのテストを自動生成・維持し、コード変更前後の挙動差分を検知する自動テストプラットフォーム。シリーズAで1,500万ドルを調達。リードはChemistry、Menlo Venturesが参加。(Vestbee)
💰 フィンテック
- Alpaca — トークン化資産や機関投資家向け取引、AIエージェントを活用した金融サービスを提供するブローカレッジ・インフラ企業。1月の1.5億ドルシリーズD調達に続く追加ラウンドとして1.35億ドルを調達。Peak XV Partnersがリード、Elefund、Opera Tech Venturesが参加。(Bloomberg)
- Lumin Digital — 銀行・信用組合向けにAI・決済・CRM機能を組み込んだクラウドネイティブのデジタルバンキング基盤を提供。資金調達で1.15億ドルを調達。評価額は16億ドル。投資家はLight Street Capital(リード)。既存の戦略投資家Veleraに加え、顧客金融機関15社が出資に参加。(PYMNTS)
- Flex — 中堅企業オーナー向けのワンストップ銀行サービスを謳うAIスタートアップ。シリーズB1で7,000万ドルを調達、評価額は関係者によれば約12億ドル(半年前から倍増)。リードはHalo Fund、Portage Ventures、Crosslink Capitalが参加。(Yahoo! Finance)
- Feathery — 保険・資産運用会社向けのAIオペレーティング&意思決定システム。シード〜シリーズAの累計で3,000万ドルを調達。リードはPortage Ventures、Index Ventures、Bain Capital Venturesが参加。(FinSMEs)
- Hadrius — 証券会社・投資顧問業者向けにSEC/FINRAコンプライアンス業務をAIで自動化するプラットフォーム。シード+シリーズAで2,700万ドルを調達。投資家はCRV(リード)、Y Combinator、Pathlight Ventures。(PR Newswire)
- Cyclops — 決済会社向けにステーブルコイン決済インフラを提供する企業で、送金・入出金の高速化を実現するプラットフォームを展開。シリーズAで2,000万ドルを調達。Nava Venturesがリード、Castle Island Ventures、Coinbase Venturesが参加。(Yahoo! Finance)
🛰️ ハードウェア×AI
- Walden Robotics — 継続的に学習・改善しながら実務作業をこなす汎用ロボットを開発するフィジカルAI企業。Toyota Research Instituteからスピンオフし、北米のトヨタ工場ですでに実運用を開始。資金調達で3億ドルを調達。評価額は11億ドル。投資家はToyota、Deviation Capitalの2社が共同リード、NVIDIAも参加。(Yahoo! Finance)
- LimX Dynamics — 深センを拠点とする汎用ヒューマノイドロボット開発企業。全身運動基盤モデルと自律エージェントOS「COSA」を独自開発。プレIPOラウンドで約2億ドルを調達。評価額は22億ドル。投資家はStone Venture、GGG、Redstone VCなど。(CNBC)
- Augmodo — 小売店員が装着するAI搭載ウェアラブルカメラ「Smartbadge」により、店舗棚卸しや在庫状況をリアルタイムで可視化するスペーシャルAI企業。2,100万ドルを調達。評価額は3.5億ドル。投資家はTQ Ventures(リード)、Lerer Hippeau、Jefferson River Capital。(GeekWire)
🏗️ バーティカル
- PixVerse — シンガポール発の動画生成AIスタートアップ。テキスト・画像・動画クリップから映画品質の動画を生成し、ゲーム開発向けワールドモデルも展開。シリーズC(エクステンション含む)で総額4.39億ドルを調達。評価額は20億ドル超。投資家はCDH Investments(リード)、Alibaba、Mirae Asset。(TechCrunch)
- Auger — ERP・倉庫管理・輸送管理・需要計画などの既存システムを統合し、AIエージェントでサプライチェーンの意思決定・実行を自動化するプラットフォーム。シリーズBで5,000万ドルを調達(評価額非公開、前回ラウンドの約2倍とCEOが言及)。リードはEclipse、既存投資家Oak HC/FTが参加。(Yahoo! Finance)
🔒 サイバーセキュリティ
- Oak — 人間・マシン・AIエージェントを含む組織内の全アイデンティティを一元的に統治するAIネイティブなIDガバナンスプラットフォーム。シードで6,000万ドルを調達。Accel、CRV、Greylock Partnersが共同リード。(TechCrunch)
- Risk Ledger — サプライチェーン全体のサイバーリスクを可視化するネットワーク型セキュリティプラットフォーム。シリーズBでAxiom Equityがリードし、シリーズAからのMercia Venturesも参加、調達額は3,200万ドル。(Forbes)
🏥 ヘルスケア
- Chai Discovery — AIモデルで分子設計・抗体設計を行う創薬スタートアップ。Eli Lilly、Pfizer、Novartisと提携。シリーズCで4億ドルを調達。評価額は38億ドル。投資家はIndex Ventures(リード)、Kleiner Perkins、Sequoia Capital。(Yahoo! Finance)
⚖️ リーガルテック
- State Affairs — 全米の州議会・連邦の法案や規制動向をAIナレッジグラフで追跡する政策インテリジェンスプラットフォーム。7,000万ドルを調達。投資家はFounders Fund、Khosla Ventures、Tru Arrow Partners。(Yahoo! Finance)
[国内]
- ランプ — テイクアウト特化の予約受付・管理システム「テイクイーツ」と、飲食・小売業界特化のAIプラットフォーム「Ritel」を提供。みずほ銀行および日本政策金融公庫より3.5億円を調達し、シリーズA累計は10.5億円に到達。(PR TIMES)
- ZeamiCyberSecurity — 純ブラウザ型でエージェント・専用機器不要の内部ネットワーク可視化(IASM)を中核に、EASM・TPRMを統合したセキュリティインテリジェンス基盤「Zeami Intelligence」を開発。プレシリーズAラウンドで5,000万円を調達し、シードと合わせた累計調達額は9,000万円。リード投資家は株式会社エースタート、フォロー投資家はHENNGE株式会社。(PR TIMES)
- ROBOTS — メーカー・機種の異なる四足歩行ロボットやアームなど多様なロボットを一つの基盤で統合制御し、現場での稼働を通じて学習を重ねるフィジカルAI基盤を開発。まずは人手不足が深刻な警備分野での社会実装を目指す。シードラウンドで、インキュベイトファンド株式会社および株式会社NTTドコモを引受先とする第三者割当増資を実施(調達額は非公開)。(PR TIMES)
- Callisto(カリスト) — 医療AI開発・臨床研究向け医用画像データプラットフォーム「Callisto Platform」を提供。タウンズと資本業務提携に合意。(PR TIMES)



