戦略

IVRy(アイブリー)の急成長の裏側━━新世代SaaSの経営哲学

SaaSは当たり前のことを愚直に積み上げていくビジネスですが、だからこそ難しさもあります。国内外のSaaS企業の成功事例、試行錯誤が経験知として蓄積され、形式知としてすでに昇華されはじめている今、アーリーフェーズのSaaS経営者たちは何を意識し事業拡大に取り組めば良いのでしょうか。今回はIVRy CEOの奥西さんのインタビューを通じ、SaaSの一定の成功モデルが確立されはじめたかに見える今、どのような戦略を描き、事業拡大を目指しているのかをインタビューしました。

2年間の「潜伏期間」で達成したPMF──T2D3を超えるスピードで駆け抜ける、ナレッジワークの徹底

SaaSスタートアップを支える「T2D3」という圧倒的な成長。その高成長を実現するためには、SaaSの世界を駆け抜けるための「戦略」が存在します。ALL STAR SAAS FUNDでは、全4回からなる短期集中型の連続講座を通じて、その戦略について多角的に考えていく機会をつくりました。初回のテーマは「PMF」。SaaSにおけるPMFの達成確度を高めるために、「プロダクト開発」の観点から実践的な方法論を解説。第一回のゲストは、セールスイネーブルメントクラウドの「ナレッジワーク」を提供し、T2D3を超えるスピードで成長を遂げるナレッジワークCEOの麻野耕司さんです。

いかに自分たちの「コア」をアップデートし続けられるか──虎屋が18代、500年にわたって愛される理由

ALL STAR SAAS FUNDは、常に100年先を見つめています。SaaS専業VCとして、シードからプレIPOフェーズまで「顧客を最優先に考え、社会的インパクトを最大化する一流のSaaS企業をつくること」を支援してきました。なぜ、100年先なのか?「SaaSの普及率は20年以内に90%になる」ともいわれる現状があるからこそ、SaaS企業は長く、健全に存在し続けなければ、顧客のビジネスをいずれ成功へ導けなくなってしまうからです。だから、私たちの思う「一流」の条件には、100年先も続くようなソフトウェア企業であることを求めていきたいのです。では、どうすれば「100年続く」ミッションを実現することができるのか。各業界のトップランナーたちへのインタビューから、紐解いていきます。今回は、日本を代表する和菓子店「とらや」の18代目である、株式会社虎屋の代表取締役社長の黒川光晴さんへインタビュー。創業は室町時代後期と、約500年続く歴史を持つ老舗企業。培われてきた伝統に加え、新業態へ果敢に挑戦する姿には非常に多くの学びがありました。

バリューと野望こそ長続きし、投資し、信じる価値がある──Sequoia Heritage CEO・Keith Johnsonの言葉

ALL STAR SAAS FUNDは、常に100年先を見つめています。SaaS専業VCとして、シードからプレIPOフェーズまで「顧客を最優先に考え、社会的インパクトを最大化する一流のSaaS企業をつくること」を支援してきました。なぜ、100年先なのか?「SaaSの普及率は20年以内に90%になる」ともいわれる現状があるからこそ、SaaS企業は長く、健全に存在し続けなければ、顧客のビジネスをいずれ成功へ導けなくなってしまうからです。だから、私たちの思う「一流」の条件には、100年先も続くようなソフトウェア企業であることを求めていきたいのです。では、どうすれば「100年続く」ミッションを実現することができるのか。連載インタビューから、紐解いていきます。初回には、ALL STAR SAAS FUNDにとって最大のLPである、Sequoia HeritageのFOUNDING PARTNER / CEOのKeith Johnsonさんにご登場いただきます。

【CEOの決断】成長を続けるhacomonoはいつ、なぜCOOを迎えたか──シリーズB以降を戦うための組織論

直近のわずか1年で従業員数が3倍以上に増え、2023年4月にはシリーズCで38.5億円の資金調達を発表したhacomono。今回は、同社のCEO蓮田健一さんとCOO平田英己さんをお迎えし、その成長の秘訣を伺いました。成長の要因は「ミッションへのこだわり」「マネージャーの成長にフォーカスした組織づくり」「COOが加わることで生まれた経営のリズム」という3点が大きかったと言います。記事の前半では、COO採用の背景やお互いがどのような点に注目していたのか、後半では権限委任の方法やシリーズB〜Cの資金調達に向けた会社づくりや組織づくりの話題にも触れていきます。

AIとSaaSはいかに混ざり合うのか──PKSHA Technology・上野山勝也が見る現在地

AIはソフトウェア開発において、無視することのできない存在に発展してきました。そのなかで、SaaS企業はAIをどう考えるべきなのでしょうか。AIはSaaSにとっての「部品」なのか、それとも捉え方の根本から変えるべきなのか?今回、国内においてAI SaaSの最前線を走るPKSHA Technologyの代表取締役・上野山勝也さんに「ALL STAR SAAS CONFERENCE 2022」でAIとSaaSの関係について、お話しを伺いました。ChatGPTが話題になる前の開催となったセッションでしたが、今、当時議論していた未来が近づいてきています。

ARR1億円まで3年半......からの急成長──ハードウェア × SaaSのセーフィーが築くMoat戦略

パートナーエコシステムを構築し、高成長と盤石なるMoat(競合他社の侵略から自社を守ってくれるような製品やサービス)を実現している日本生まれのスタートアップがセーフィーです。クラウド録画映像サービスを主軸に、映像プラットフォームの構築をするソフトウェア企業でありながら、自らハードウェアを扱っています。2020年には「Forbes JAPAN 日本の起業家ランキング2021」で第1位を受賞し、2021年9月には東京証券取引所グロース市場へ上場するなど、華やかな来歴もありながら、創業からはいくつものハードシングスを体験し、苦しんだ日々もあったといいます。

【グローバル進出の第一歩】世界を目指す起業家へ、ソラコムCEO玉川憲が伝えたい、「成功と失敗」

シリーズBで30億円の資金調達後に海外展開へ乗り出し、現在は日本の他にアメリカ、ヨーロッパでもビジネスを拡大しているソラコム。彼らは、いつからグローバル展開を見据えていたのか。海外展開をしていくうえでカルチャーや採用について気をつけるポイントは何だったのか。自らの失敗を踏まえつつ語ってくださったCEO玉川さんの学びは、世界を目指す起業家にとっての貴重なメッセージでした。